エネルギー管理士,免状取得までの道
受験の決意,勉強の開始
平成25年度の第35回 エネルギー管理士試験 電気分野に挑戦することを決意したのは,平成25年4月です。そのときから,Web サイト「目指せ!エネルギー管理士 電気分野」を作成しながら,受験勉強に取り組みました。
受験申込
受験の申込はインターネットにて行いました(申込期間:平成25年5月13日(月)~6月10日(月))。また,受験手数料は 17,000 円で,電気主任技術者試験の受験手数料よりも高く,一発合格したいという思いになりました。
受験当日
第35回 エネルギー管理士試験の実施日は,平成25年8月4日(日)でした。
第35回 エネルギー管理士試験 電気分野の時間割は,以下のとおりです。試験は 9:00 から始まり,17:20 まで続きます。また,昼食休憩も 12:40 ~ 13:40 と 1 時間しかありません。
また,試験課目の順番(課目Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ)と時限の順番(1,2,3,4 時限)は異なっており,注意が必要でした。
時限 | 試験時間 | 課目 |
---|---|---|
1 時限 | 9:00 ~ 10:20 | 課目Ⅱ 電気の基礎 |
2 時限 | 10:50 ~ 12:40 | 課目Ⅲ 電気設備及び機器 |
3 時限 | 13:40 ~ 15:30 | 課目Ⅳ 電力応用 |
4 時限 | 16:00 ~ 17:20 | 課目Ⅰ エネルギー総合管理及び法規 |
反省と教訓
試験日の前日,地域行事のバーベキュー大会に参加していたため,お腹の調子がいまいちでした。バーベキュー大会は地域行事なので,回避することはできませんが,試験前日の飲みすぎ,食べすぎには気を付けたほうがよいでしょう。
試験会場において,電卓を忘れたことに気づき,最寄のコンビニで急遽電卓を購入するというアクシデントもありました。さらに,コンビニで購入した電卓には,√ キーがなく,√ 計算が必要な問題で,時間を大きくロスしました。試験前日に持ち物の点検をすることも忘れないようにしましょう。
教訓のまとめ
- 試験前日は飲みすぎない,食べすぎない。
- 試験前日に持ち物を準備しておく。
自己採点の結果
非常に苦しい状況でしたが,何とか試験を終了し,公式解答で自己採点を行ったところ,下記のような結果となりました。
課目 | 出題数 | 正解数 | 正解率 |
---|---|---|---|
課目Ⅰ エネルギー総合管理及び法規 | 42 | 26 | 61.9 % |
課目Ⅱ 電気の基礎 | 41 | 32 | 78.0 % |
課目Ⅲ 電気設備及び機器 | 49 | 45 | 91.8 % |
課目Ⅳ 電力応用 | 54 | 48 | 88.8 % |
科目Ⅰ エネルギー総合管理及び法規の自己採点結果は,61.9 % とギリギリ 6 割超えであったものの,全ての科目で 6 割以上の正解率でした。エネルギー管理士試験 電気分野に「合格」という手応えは十分です。
第一種 電気主任技術者免状を保有する身としては,課目Ⅱ 電気の基礎,課目Ⅲ 電気設備及び機器,課目Ⅳ 電力応用で高得点を取れ,ホッとしています。
合格証届く
平成25年9月10日付で合格証一式が届きました。届いた資料は次の通りです。
- 合格通知書
- エネルギー管理士試験合格証
- エネルギー管理士免状交付申請書/エネルギー使用合理化実務従事証明書
- 免状交付申請について/記入上の注意
- 免状申請書提出用シール
合格証は,一般財団法人 省エネルギーセンターの会長 藤 洋作 氏の名の下に発行されておりました。記載されていた内容は以下の通りです。

エネルギーの使用の合理化に関する法律第 10 条の規定により実施された平成 25 年度エネルギー管理士試験(電気分野専門区分選択)に合格したことを証明する。
なお,平成 25 年度のエネルギー管理士試験は,新規受験者(科目免除受験者を含む)の申込者数 13,162 名,受験者数 11,102 名,合格者数 3,094 名だったそうです。申込者に対する合格率 23.5 %,受験者数に対する合格率 27.9 %だったそうです。
申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率[1] |
---|---|---|---|
13,162 名 | 11,102 名 | 3,094 名 | 27.9 % |
- ここでの合格率は,受験者数に対する合格者数の割合をいう。
エネルギー管理士試験の規定
平成30年12月1日に施行されたエネルギーの使用の合理化等に関する法律において,第五十三条にエネルギー管理士試験が規定されている。
エネルギーの使用の合理化に関する法律 第五十三条(エネルギー管理士試験)
エネルギー管理士試験は、経済産業大臣が行う。
2 経済産業大臣は、その指定する者(以下「指定試験機関」という。)に、エネルギー管理士試験の実施に関する事務(以下「試験事務」という。)を行わせることができる。
3 エネルギー管理士試験の課目、受験手続その他エネルギー管理士試験の実施細目は、経済産業省令で定める。
免状の交付申請
平成25年11月22日(免状の交付申請には全く影響はないが,いい夫婦の日)に,エネルギー管理士 免状の交付申請を行いました。申請では,収入印紙 3,500 円,第一種定形外郵便物の料金 120 円,そして簡易書留 300 円が必要でした。
なお,エネルギー使用合理化実務従事証明書に記載したエネルギーの使用の合理化に関する実務の内容は「変電設備の運転・操作」としました。
Q. 実務の内容はどのように記載するのか。
A. ここでいう実務とはエネルギーを消費する設備及びエネルギーの使用の合理化に関する設備の維持並びにエネルギーの使用の方法と改善及び監視をいいますので対象となる設備(以下の設備の例を参照)とその実務内容(運転・操作・管理・監督等)を記載してください。
免状届く
無事,経済産業大臣より交付されたエネルギー管理士 免状が届きました。ちなみに,平成25年12月11日当時の経済産業大臣は,茂木敏充です。

エネルギー管理士 免状
エネルギーの使用の合理化等に関する法律第9条第1項の規定によりこの免状を交付する。
平成25年12月11日経済産業大臣
エネルギー管理士免状の規定
平成30年12月1日に施行されたエネルギーの使用の合理化等に関する法律において,第五十一条にエネルギー管理士免状が規定されている。
エネルギーの使用の合理化に関する法律 第五十一条(エネルギー管理士免状)
エネルギー管理士免状は、次の各号のいずれかに該当する者に対し、経済産業大臣がこれを交付する。
- エネルギー管理士試験に合格した者
- 前号に掲げる者と同等以上の学識及び経験を有していると経済産業大臣が認定した者
2 エネルギー管理士免状の交付に関する手続は、経済産業省令で定める。