科目Ⅱ:電気の基礎 平成19年度

問題6 電気計測

測定

測定は,基準としている量との比較によってなされる。この基準の量との比較から目盛を割り当てる表示装置を規定する行為,又は作業を校正という。この校正を行う際に必要となる標準器が,上位の機関につながっていることをトレーサビリティが確立しているという。実際の測定を行う際に,その測定結果に対する評価を行う指標として用いられる誤差は「測定値から真の値を引いた値」と定義され,この値が小さい場合に精度がよいと評価される。

交流電圧・電流の測定

商用周波数の交流電圧・電流の測定には,丈夫で安価な可動鉄片形計器が使用される。また,高周波の交流電圧・電流の測定では,抵抗線に発生するジュール熱を測定する熱電形計器や,ダイオードを用いる整流形計器が使用される。

交流ブリッジ

準備中

誘導形交流電力量計

誘導形交流電力量計の回転子(円板)の回転速度は負荷電力に比例する。円板の回転数が1kW·h当たり2000回転である誘導形交流電力量計を用いて単相交流100Vの負荷の電力を測定したところ,円板が10回転するのに12秒を要した。この負荷の力率は50%であり,電圧,電流,電圧及び周波数は測定中一定であった。この場合,負荷電流は30[A]である。

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