科目Ⅳ:電力応用 平成20年度

問題11 電動力応用

ポンプやファンの可変速運転

ポンプやファンの高効率な流量制御法として,可変速運転が有効である。また,クレーンやエレベータなどは電動機の可変速運転が不可欠である。これらの可変速運転にはインバータを用いたかご形誘導電動機の回転速度制御がよく用いられている。このインバータによる電動機の速度制御には主として2種類の制御方法が用いられる。

一つはベクトル制御であり,励磁電流成分及びトルク電流成分を独立に調整して電動機の発生する瞬時トルクを制御する方法である。通常,励磁電流成分は一定に制御されるが,効率を重視する場合には負荷に応じて可変とすることもある。

他の一つはV/f制御であり,周波数を調整し同期速度を変えることで速度制御を行う。この場合,端子電圧は電動機が過励磁にならないように,周波数に応じて調整される。

ポンプシステムの流量制御方式

準備中

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