科目Ⅳ:電力応用 平成20年度

問題15 照明-選択問題

光源効率(ランプ効率)

100Wの白熱電球では,入力した電気エネルギーの約10%が可視光になる。一方,40W形の蛍光ランプでは,入力した電気エネルギーの約25%が可視光になる。蛍光ランプの分光分布は白熱電球に比べて,人間の目の分光視感効率に対する適合性がよいので,光源効率(ランプ効率)は100Wの白熱電球では15[lm/W]程度であるのに対して,40W形昼白色3波長直管形蛍光ランプでは95[lm/W]程度になる。

照度計算

  1. 半径0.19mの均等拡散性平円板光源の輝度が10000/π[cd/m²]であるとき,光源の中心での鉛直角60°方向の光度は181[cad]である。
    10000/π×0.19²×π×cos60°=180.5[cd]
  2. メタルハライドランプの定格ランプ電力が400W,安定器の損失が22W,ランプ効率が100lm/Wであるとき,総合効率は95[lm/W]である。
    400×100/(400+22)=94.78[lm/W]
  3. 床面積64m²の室に全般照明を施し,作業面の平均照度を750lxとする場合,1台当たり5000lmの全光束を有する照明器具が少なくとも20台必要である。ただし,照明率は0.65,保守率は0.75とする。
    750×64/5000/0.65/0.75=19.69[台]
  4. 幅2m,長さ2mで透過率が45%の乳白色アクリル板の表面に2150lmの光束が均一に入射している場合,透過光の光束発散度は242[lm/m²]である。
    0.45×2150/2/2=241.87[lm/m²]
  5. すべての方向を同一の光度で照らしている点光源の光束が3000lmであるとき,その光度は239[cd]である。
    3000/4/π=238.85[cd]
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