科目Ⅱ:電気の基礎 平成22年度

問題5 自動制御及び情報処理

フィードバック制御系

ブロックA,ブロックB及びブロックCから成る図のようなフィードバック制御系があり,K1K2及びK3は定数である。

図 フィードバック制御系
  1. ブロックBは制御対象を表している。
  2. r目標値を表している。
  3. ブロックAの伝達関数は比例積分動作を表している。
  4. ブロックBの伝達関数は一次遅れ要素と呼ばれる形で,ゲイン定数は4/5,時定数は1/5秒である。
  5. rからyへの伝達関数はとなる。
  6. K1=K3=0K2>0とし,rに大きさ1のステップ入力を加えると,y単調増加して一定値になる
  7. K2=0K1>0K3>0とし,rに大きさ1のステップ入力を加えて,十分な時間が経過したときのyの値は1/K3である。
  8. K1=0とし,rに大きさ1のステップ入力を加えたとき,システムの定常偏差はである。

情報の暗号化

ネットワーク上の情報の盗聴・漏洩対策の一つとして,情報の暗号化がある。暗号方式は暗号化用と復号用に同じ鍵を使う共通鍵暗号方式と,異なる鍵を使う公開鍵暗号方式に分けられ,処理速度は共通鍵暗号方式の方が速い。暗号化プロトコルとしては,遠隔ログイン,ファイル転送などに用いられるSSH (Secure Shell)や,暗号化と認証の機能を持ちWebで広く利用されているSSL (Secure Socket Layer)がある。企業の拠点間接続には,通信キャリアのバックボーンネットワークやインターネットなどを介し,仮想的な専用線として接続を行うVPN (Virtual Private Network)が用いられることが多く,これにはセキュリティの確保のための暗号化技術などが使用される。

2進数と16進数

Xは10進数の26,Yは2進数で表すと10である。X×Yの結果を2進数で表すと110100,10進数で表すと52,16進数で表すと34となる。また,X/Yの結果を2進数で表すと1101,16進数で表すと0Dとなる。

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