平成27年度 2級電気工事施工管理技術検定試験[学科試験]

電気工学等

※問題番号【No. 1】~【No. 12】までの 12 問題のうちから,8 問題を選択し,解答してください。

コンデンサの合成静電容量

【No. 1】 同じ静電容量のコンデンサを図のように A,B の接続を行ったとき,A の合成静電容量は,B の合成静電容量の何倍となるか

  1. 1/4 倍
  2. 1/2 倍
  3. 2 倍
  4. 4 倍
無限に長い直線状導体に電流を流したときの磁界

【No. 2】 無限に長い直線状導体に図に示す方向に電流 I [A] が流れているとき,点 P における磁界の向きと磁界の大きさの組合せとして,適当なものはどれか。

ただし,直線状導体から点 P までの距離は r [m] とする。

磁界の向きと大きさ
No. 磁界の向き 磁界の大きさ
1 H
2 H
3 H
4 H
直流回路網における起電力

【No. 3】 図に示す直流回路網における起電力 E [V] の値として,正しいものはどれか。

  1. 8 V
  2. 10 V
  3. 16 V
  4. 28 V

【No. 4】 動作原理により分類した指示電気計器の記号と名称の組合せとして,適当なものはどれか。

指示電気計器の記号と名称
No. 記号 名称
1
可動鉄片形計器
可動鉄片形計器
2
永久磁石可動コイル形計器
静電形計器
3
静電形計器
電流力計形計器
4
電流力計形計器(空心)
永久磁石可動コイル形計器

【No. 5】 図に示す直流発電機の界磁巻線の接続方法のうち,分巻発電機の接続図として,適当なものはどれか。

ただし,各記号は次のとおりとする。

A : 電機子,F : 界磁巻線
I : 負荷電流,Ia : 電機子電流,If : 界磁電流,
直流発電機の界磁巻線の接続方法

【No. 6】 定格容量 P [kV·A] の単相変圧器 2 台を V-V 結線した場合,三相負荷に供給可能な最大容量 [kV·] として,適当なものはどれか。

  1. √3/2 P [kV·A]
  2. 2/√3 P [kV·A]
  3. 3/2 P [kV·A]
  4. √3 P [kV·A]

【No. 7】 真空遮断器に関する記述として,不適当なものはどれか。

  1. 負荷電流の開閉を行うことができる。
  2. 地絡,短絡などの故障時の電流を遮断することができる。
  3. 短絡電流を遮断した後は再使用できない。
  4. 高真空状態のバルブの中で接点を開閉する。

【No. 8】 水力発電所の発電機出力 P [kW] を求める式として,正しいものはどれか。

ただし,各記号は次の通りとする。

Q : 水車に流入する水量 [m3/s]
H : 有効落差 [m]
η : 水車と発電機の総合効率
  1. P = 9.8 QHη [kW]
  2. P = 9.8 Q2 [kW]
  3. P = 9.8 QH2η [kW]
  4. P = 9.8 Q2H2η [kW]

【No. 9】 変電所の機能に関する記述として,最も不適当なものはどれか。

  1. 事故が発生した送配電線を電力系統から切り離す。
  2. 送配電系統の切換えを行い,電力の流れを調整する。
  3. 送配電系統の無効電力の調整を行う。
  4. 送配電系統の周波数が一定になるように制御する。

【No. 10】 配電系統に生ずる電力損失の軽減対策として,不適当なものはどれか。

  1. 配電電圧を高くする。
  2. 太い電線に張り替える。
  3. 放電クランプを設置する。
  4. 負荷の中心に給電点を設置する。

【No. 11】 全般照明において,平均照度 E [lx] を光束法により求める式として,正しいものはどれか。

ただし,各記号は次のとおりとする。

N : ランプの本数 [本],F : ランプ 1 本当たりの光束 [lm]
U : 照明率,M : 保守率,A : 被照面の面積 [m²]
  1. E [lx]
  2. E [lx]
  3. E [lx]
  4. E [lx]

【No. 12】 単相誘導電動機の始動法として,適当なものはどれか。

  1. Y - Δ 始動
  2. リアクトル始動
  3. コンドルファ始動
  4. くま取りコイルによる始動

※問題番号【No. 13】~【No. 32】までの 20 問題のうちから,11 問題を選択し,解答してください。

【No. 13】 水力発電所に用いられる水力発電機に関する記述として,不適当なものはどれか。

  1. 回転子には,一般に突極形のものが使用されている。
  2. 回転速度は,蒸気タービン発電機より遅い。
  3. 立軸形は,横軸形に比べ小容量の高速機に適している。
  4. 立軸形は,スラスト軸受が設置されている。

【No. 14】 変電所に設置されている機器に関する記述として,最も不適当なものはどれか。

  1. 変圧器の冷却方式は,自冷式や風冷式などがある。
  2. 調相設備は,系統の無効電力を調整するために用いられる。
  3. 計器用の変流器は,高電圧を低圧に変換するために用いられる。
  4. 避雷器は,非直線抵抗特性に優れた酸化亜鉛形のものが多く使用されている。

【No. 15】 過電流継電器(OCR)に関する記述として,最も不適当なものはどれか。

  1. 入力電流が整定値を超えたときに動作する。
  2. 送配電線の保護,変圧器の保護などに用いられる。
  3. 過電流継電器には,誘導形や静止形がある。
  4. 動作表示器は,自動的に復帰する構造である。

【No. 16】 配電線路に用いられる電線(記号)と主な用途の組合せとして,最も不適当なものはどれか。

配電線路に用いられる電線
No. 電線(記号) 主な用途
1 PDC 高圧引下用
2 OW 低圧架空配電用
3 OC 高圧架空配電用
4 DV 高圧架空引込用

【No. 17】 図に示すがいしの名称として,適当なものはどれか。

  1. 懸垂がいし
  2. 長幹がいし
  3. 高圧ピンがいし
  4. ラインポストがいし

【No. 18】 架空送電線路におけるコロナ放電の抑制対策として,関係のないものはどれか。

  1. 電線のねん架を行う。
  2. 外径の大きい電線を用いる。
  3. がいし装置に遮へい環を設ける。
  4. 架線時に電線を傷つけないようにする。

【No. 19】 次の機器のうち,一般に配電線に電圧フリッカを発生させないものはどれか。

  1. 蛍光灯
  2. 圧延機
  3. アーク炉
  4. スポット溶接機

【No. 20】 架空送電線路の塩害対策に関する記述として,不適当なものはどれか。

  1. がいしの連結個数を増加する。
  2. がいしにアークホーンを取り付ける。
  3. 長幹がいしやスモッグがいしを採用する。
  4. がいしにシリコンパウンドを塗布する。
床面上にある P 点の水平面照度

【No. 21】 図に示す床面上にある P 点の水平面照度 E [lx] を求める式として,正しいものはどれか。

ただし,光源は点光源とし,P 点方向への光度は I [cd],光源と P 点との距離は r [m] とする。

  1. E [lx]
  2. E [lx]
  3. E [lx]
  4. E [lx]
満水警報付液面制御を行う排水槽

【No. 22】 図に示す満水警報付液面制御を行う排水槽の排水ポンプ停止用電極棒として,適当なものはどれか。

  1. E1
  2. E2
  3. E3
  4. E4
直流回路網における起電力

【No. 23】 図に示す低圧屋内幹線の分岐点から 5 m の個所に過電流遮断器を設ける場合,分岐幹線の許容電流の最小値として,「電気設備の技術基準とその解釈」上,正しいものはどれか。

  1. 50 A
  2. 70 A
  3. 90 A
  4. 100 A

【No. 24】 高圧受電設備に用いられる高圧限流ヒューズの種類として,日本工業規格(JIS)上,誤っているものはどれか。

  1. G(一般用)
  2. T(変圧器用)
  3. P(電動機用)
  4. C(コンデンサ用)

【No. 25】 高圧電路に使用される高圧ケーブルの太さを選定する際の検討項目として,最も関係のないものはどれか。

  1. 負荷容量
  2. 短絡電流
  3. 地絡電流
  4. ケーブルの許容電流

【No. 26】 人が触れるおそれがある場所で単独に A 種接地工事の接地極及び接地線を施設する場合の記述として,「電気設備の技術基準とその解釈」上,不適当なものはどれか。

ただし,発電所又は変電所,開閉所若しくはこれらに準ずる場所に施設する場合,及び移動して使用する電気機械器具の金属製外箱等に接地工事を施す場合を除くものとする。

  1. 接地抵抗値は,10 Ω 以下とする。
  2. 接地極は,地下 75 cm 以上の深さに埋設する。
  3. 接地線は,避雷針用地線を施設してある支持物に施設しない。
  4. 接地線の地表立ち上げ部分は,堅ろうな金属管で保護する。

【No. 27】 低圧屋側電線路の工事として,「電気設備の技術基準とその解釈」上,不適当なものはどれか。

ただし,木造の造営物に施設する場合を除くものとする。

  1. 金属管工事
  2. 金属ダクト工事
  3. 合成樹脂管工事
  4. ケーブル工事

【No. 28】 自動火災報知設備に関する次の文章に該当する感知器として,「消防法」上,適当なものはどれか。

「周囲の温度の上昇率が一定の率以上になったときに火災信号を発信するもの」

  1. 定温式スポット型感知器
  2. 光電式スポット型感知器
  3. 差動式スポット型感知器
  4. イオン化式スポット型感知器

【No. 29】 非常警報設備に関する次の文章中, に当てはまる歩行距離として,「消防法」上,定められているものはどれか。

「非常警報設備の起動装置は,各階ごとに,その階の各部分から一の起動装置までの歩行距離が 以下となるように設けること。」

  1. 15 m
  2. 25 m
  3. 30 m
  4. 50 m

【No. 30】 テレビ共同受信設備に用いる機器に関する記述として,不適当なものはどれか。

  1. 分配器は,伝送された信号を均等に分配する機器である。
  2. 直列ユニットは,分岐機能を有し,テレビ受信機を接続する端子を持つ機器である。
  3. 分岐器は,混合された異なる周波数帯域別の信号を選別して取り出す機器である。
  4. 混合器は,複数のアンテナで受信した信号を 1 本の伝送線にまとめる機器である。

【No. 31】 架空単線式の電車線の偏位に関する記述として,不適当なものはどれか。

  1. 偏位とは,レール中心に対する電車線の左右への片寄りのことをいう。
  2. 最大偏位量は,新幹線鉄道の方が普通鉄道よりも小さい。
  3. レールの曲線区間では,電車線には必然的に偏位が発生する。
  4. 偏位量は,風による電車線の揺れや走行状態で車両動揺などを考慮して規定している。

【No. 32】 道路照明に関する記述として,最も不適当なものはどれか。

  1. 灯具の千鳥配列は,道路の曲線部における適切な誘導効果を確保するのに適している。
  2. 横断歩道部の照明には,背景の路面を明るくして歩行者をシルエットとして視認する方式がある。
  3. 局部照明とは,交差点やインターチェンジなど必要な箇所を局部的に照明することをいう。
  4. 連続照明とは,原則として一定の間隔で灯具を配置して連続的に照明することをいう。

※問題番号【No. 33】~【No. 38】までの 6 問題のうちから,3 問題を選択し,解答してください。

第 3 種換気方式

【No. 33】 図に示す第 3 種換気方式を採用する室名として,最も不適当なものはどれか。

  1. シャワー室
  2. 湯沸室
  3. 電気室
  4. ボイラー室

【No. 34】 コンクリートの試験として,関係のないものはどれか。

  1. 空気量試験
  2. 圧縮強度試験
  3. ブリーディング試験
  4. サウンディング試験

【No. 35】 地盤の改良を行うための工法として,不適当なものはどれか。

  1. ケーソン工法
  2. 薬液注入工法
  3. 石灰パイル工法
  4. 盛土載荷重工法

【No. 36】 架空送電線の鉄塔の組立工法として,不適当なものはどれか。

  1. 台棒工法
  2. 送込み工法
  3. 移動式クレーン工法
  4. クライミングクレーン工法

【No. 37】 鉄道における土木構造物に関する記述として,最も不適当なものはどれか。

  1. プラットホームの配置には,単線式,島式,相対式などがある。
  2. コンクリートの橋りょうは,錆に強いが鋼橋よりも重く騒音が大きい。
  3. トンネルの施工方法には,山岳工法,シールド工法,開削工法などがある。
  4. 土構造物は,自然材料で構成されているので環境負荷も少ないが,降雨などの災害を受けやすい。

【No. 38】 鉄筋コンクリート構造に関する記述として,最も不適当なものはどれか。

  1. 生コンクリートの軟らかさを表すスランプは,その数値が大きいほど軟らかい。
  2. コンクリートの中性化は,鉄筋の腐食防止に効果がある。
  3. コンクリートの鉄筋の付着強度は,丸鋼より異形鉄筋を用いた方が大きい。
  4. 柱のコンクリートかぶり厚さとは,帯鋼表面からコンクリート表面までの最短距離をいう。

※問題番号【No. 39】の問題は,必ず解答してください。

【No. 39】 遮断器の文字記号と用語の組合せとして,「日本電機工業会規格(JEM)」上,誤っているものはどれか。

遮断器の文字記号と用語
No. 文字記号 用語
1 VCB 真空遮断器
2 GCB 磁気遮断器
3 MCCB 配線用遮断器
4 ELCB 漏電遮断器

施工管理法

※問題番号【No. 40】~【No. 52】までの 13 問題のうちから,9 問題を選択し,解答してください。

【No. 40】 屋外変電所の施工に関する記述として,最も不適当なものはどれか。

  1. 大きいサイズの端子を圧縮する場合は,コンパウンドを充てんして行った。
  2. がいしは,手ふき清掃とメガテストにより破損の有無の確認を行った。
  3. 変電機器の据付けは,架線工事などの上部作業の開始前に行った。
  4. GIS の連結作業は,じんあいの侵入を防止するためにビニルシートで仕切って行った。

【No. 41】 高低圧架空配電線路の電柱の施工に関する記述として,最も不適当なものはどれか。

  1. 長さ 12 m のコンクリート柱の根入れの深さを,2 m 以上とした。
  2. 支線が断線したとき地表上 2.5 m 以上となる位置に,玉がいしを取り付けた。
  3. 支線の埋設部分には,打込み式アンカを使用した。
  4. 高圧架空電線の引留め支持には,多溝がいしを使用した。

【No. 42】 ライティングダクト工事による低圧屋内配線に関する記述として,「電気設備の技術基準とその解釈」上,誤っているものはどれか。

  1. ライティングダクトの終端部は,充電部が露出しないようにエンドキャップで閉そくした。
  2. 天井を照らす照明を取り付けるため,ライティングダクトの開口部を上向きに設置した。
  3. 絶縁物で金属製部分を被覆したライティングダクトを使用したので,D 種接地工事を省略した。
  4. ライティングダクト及び付属品は,電気用品安全法の適用を受けたものを使用した。

【No. 43】 電車線に関する次の文章に該当する区分装置(セクション)として,適当なものはどれか。

「直流,交流区間ともに広く採用され,パンタグラフ通過中に電流が中断せず,高速運転に適するので主に駅間に設けられる。」

  1. エアセクション
  2. BT セクション
  3. FRP セクション
  4. がいし形セクション

【No. 44】 事務所ビルの全館放送に用いる拡声設備に関する記述として,最も不適当なものはどれか。

  1. 同一回線のスピーカは,直列に接続した。
  2. 一斉スイッチによる緊急放送を行うため,音量調整器には 3 線式で配線した。
  3. 非常警報設備に用いるスピーカへの配線は,耐熱電線(HP)とした。
  4. スピーカは,ハイインピーダンスのものを使用した。

【No. 45】 「公共工事標準請負契約約款」上,設計図書に含まれないものはどれか。

  1. 仕様書
  2. 現場説明書
  3. 請負代金内訳書
  4. 現場説明に対する質問回答書

【No. 46】 消防用設備等の届出に関する次の文章中, に当てはまる日数の組合せとして,「消防法」上,正しいものはどれか。

「消防用設備等の着工届は,工事に着工しようとする日の前までに,設置届は,工事が完了した日から以内に,消防長又は消防署長に届け出なければならない。」

消防用設備等の届出
No.
1 10 日 4 日
2 10 日 14 日
3 30 日 4 日
4 30 日 14 日

【No. 47】 工程管理に関する記述として,最も不適当なものはどれか。

  1. 施工速度を上げるほど,一般に品質は低下しやすい。
  2. 進捗度曲線は,工期と出来高の関係を示したものである。
  3. 月間工程表で工事の進捗を管理し,週間工程表で詳細に検討及び調整を行う。
  4. 総合工程表は,仮設工事を除く工事全体を大局的に把握するために作成する。

【No. 48】 図に示す工程表の名称として,適当なものはどれか。

  1. タクト工程表
  2. バーチャート工程表
  3. ガントチャート工程表
  4. ネットワーク工程表
品質管理に用いる図表

【No. 49】 図に示す品質管理に用いる図表の名称として,適当なものはどれか。

  1. パレート図
  2. 散布図
  3. 特性要因図
  4. ヒストグラム

【No. 50】 電気工事の試験や測定に使用する機器とその使用目的の組合せとして,不適当なものはどれか。

電気工事の試験や測定に使用する機器
No. 機器 使用目的
1 絶縁抵抗計 回路の絶縁状態の確認
2 検相器 三相動力回路の相順の確認
3 検電器 高圧回路の電流値の測定
4 回路計(テスタ) 低圧回路の電圧値の測定

【No. 51】 クレーンを使用して機材を揚重する場合の玉掛け作業に関する記述として,最も不適当なものはどれか。

  1. 玉掛け用ワイヤロープは,両端にアイを備えているものを使用した。
  2. 玉掛け用ワイヤロープがキンクしていたので,曲り直しをして使用した。
  3. 使用する日の作業前に,玉掛け用ワイヤロープの異常の有無について点検した。
  4. クレーンのフック部で,玉掛け用ワイヤロープが重ならないようにした。

【No. 52】 足場に関する次の文章中, に当てはまる語句の組合せとして,「労働安全衛生法」上,正しいものはどれか。

ただし,一側足場及びつり足場を除くものとする。

「高さ 2 m 以上の足場に使用する作業床の幅は以上とし,床材間のすき間は以下とする。」

足場
No.
1 30 cm 3 cm
2 30 cm 5 cm
3 40 cm 3 cm
4 40 cm 5 cm

法規

※問題番号【No. 53】~【No. 64】までの 12 問題のうちから,8 問題を選択し,解答してください。

【No. 53】 建設業の許可に関する記述として,「建設業法」上,誤っているものはどれか。

  1. 国土交通大臣の許可を受けた電気工事業者でなければ,国が発注する電気工事を請け負うことはできない。
  2. 建設業の許可は,5 年ごとにその更新を受けなければ,その期間の経過によって,その効力を失う。
  3. 電気工事業に係る建設業の許可を受けた者が,引き続いて 1 年以上営業を休止した場合,当該許可は取り消される。
  4. 建設業を営もうとする者は,政令で定める軽微な建設工事のみを請け負う者を除き,建設業法に基づく許可を受けなければならない。

建設業法 第3条(建設業の許可)では,次のように規程している。

建設業法 第三条 建設業を営もうとする者は,次に掲げる区分により,この章で定めるところにより,二以上の都道府県の区域内に営業所(本店又は支店若しくは政令で定めるこれに準ずるものをいう。以下同じ。)を設けて営業をしようとする場合にあつては国土交通大臣の,一の都道府県の区域内にのみ営業所を設けて営業をしようとする場合にあつては当該営業所の所在地を管轄する都道府県知事の許可を受けなければならない。ただし,政令で定める軽微な建設工事のみを請け負うことを営業とする者は,この限りでない

  1. 建設業を営もうとする者であつて,次号に掲げる者以外のもの
  2. 建設業を営もうとする者であつて,その営業にあたつて,その者が発注者から直接請け負う一件の建設工事につき,その工事の全部又は一部を,下請代金の額(その工事に係る下請契約が二以上あるときは,下請代金の額の総額)が政令で定める金額以上となる下請契約を締結して施工しようとするもの

2 前項の許可は,別表第一の上欄に掲げる建設工事の種類ごとに,それぞれ同表の下欄に掲げる建設業に分けて与えるものとする。

3 第一項の許可は,五年ごとにその更新を受けなければ,その期間の経過によつて,その効力を失う。

4 前項の更新の申請があつた場合において,同項の期間(以下「許可の有効期間」という。)の満了の日までにその申請に対する処分がされないときは,従前の許可は,許可の有効期間の満了後もその処分がされるまでの間は,なおその効力を有する。

5 前項の場合において,許可の更新がされたときは,その許可の有効期間は,従前の許可の有効期間の満了の日の翌日から起算するものとする。

6 第一項第一号に掲げる者に係る同項の許可(第三項の許可の更新を含む。以下「一般建設業の許可」という。)を受けた者が,当該許可に係る建設業について,第一項第二号に掲げる者に係る同項の許可(第三項の許可の更新を含む。以下「特定建設業の許可」という。)を受けたときは,その者に対する当該建設業に係る一般建設業の許可は,その効力を失う。

したがって,3. 国が発注者である建設工事に関する規定はない。

【No. 54】 建設現場に置く技術者に関する記述として,「建設業法」上,誤っているものはどれか。

  1. 専任の者でなければならない管理技術者は,発注者から請求があったときは,管理技術者資格者証を提示しなければならない。
  2. 主任技術者及び管理技術者は,建設工事の施工に従事する者の技術上の指導監督の職務を誠実に行わなければならない。
  3. 下請負人として建設工事を請け負った建設業者は,その請負代金の額にかかわらず当該工事現場に主任技術者を置かなければならない。
  4. 発注者から直接電気工事を請け負った特定建設業者は,下請契約の請負代金の総額にかかわらず当該工事現場に管理技術者を置かなければならない。

建設業法 第26条(主任技術者及び監理技術者の設置等)では,次のように規程している。

第二十六条 建設業者は、その請け負つた建設工事を施工するときは、当該建設工事に関し第七条第二号イ、ロ又はハに該当する者で当該工事現場における建設工事の施工の技術上の管理をつかさどるもの(以下「主任技術者」という。)を置かなければならない。

2 発注者から直接建設工事を請け負つた特定建設業者は、当該建設工事を施工するために締結した下請契約の請負代金の額(当該下請契約が二以上あるときは、それらの請負代金の額の総額)が第三条第一項第二号の政令で定める金額以上になる場合においては、前項の規定にかかわらず、当該建設工事に関し第十五条第二号イ、ロ又はハに該当する者(当該建設工事に係る建設業が指定建設業である場合にあつては、同号イに該当する者又は同号ハの規定により国土交通大臣が同号イに掲げる者と同等以上の能力を有するものと認定した者)で当該工事現場における建設工事の施工の技術上の管理をつかさどるもの(以下「監理技術者」という。)を置かなければならない。

3 公共性のある施設若しくは工作物又は多数の者が利用する施設若しくは工作物に関する重要な建設工事で政令で定めるものについては、前二項の規定により置かなければならない主任技術者又は監理技術者は、工事現場ごとに、専任の者でなければならない。

4 前項の規定により専任の者でなければならない監理技術者は、第二十七条の十八第一項の規定による監理技術者資格者証の交付を受けている者であつて、第二十六条の四から第二十六条の六までの規定により国土交通大臣の登録を受けた講習を受講したもののうちから、これを選任しなければならない。

5 前項の規定により選任された監理技術者は、発注者から請求があつたときは、監理技術者資格者証を提示しなければならない。

建設業法施行令 第27条(専任の主任技術者又は監理技術者を必要とする建設工事)では,次のように規程している。

第二十七条 法第二十六条第三項の政令で定める重要な建設工事は、次の各号のいずれかに該当する建設工事で工事一件の請負代金の額が三千五百万円(当該建設工事が建築一式工事である場合にあつては、七千万円)以上のものとする。

  1. 国又は地方公共団体が注文者である施設又は工作物に関する建設工事
  2. 第十五条第一号及び第三号に掲げる施設又は工作物に関する建設工事
  3. 次に掲げる施設又は工作物に関する建設工事

以下,略

したがって,4. は誤っている。

【No. 55】 自家用電気工作物の工事,維持及び運用に関する保安を確保するために,保安規程に必要な事項として,「電気事業法」上,定められていないものはどれか。

  1. 災害その他非常の場合に採るべき措置に関すること。
  2. 業務を管理する者の職務及び組織に関すること。
  3. エネルギーの使用の合理化に関すること。
  4. 保安についての記録に関すること。

【No. 56】 電気工事に使用する機材の種類のうち,「電気用品安全法」上,電気用品として定められていないものはどれか。

  1. 電線
  2. プルボックス
  3. フロアダクト
  4. 放電灯用安定器

【No. 57】 有線電気通信設備に関する次の文章中, に当てはまる架空電線の高さとして,「有線電気通信法」上,定められているものはどれか。

「架空電線が鉄道又は軌道を横断するときは,軌条面から (車両の運行に支障を及ぼすおそれがない高さが より低い場合は,その高さ)以上であること。」

  1. 5 m
  2. 6 m
  3. 7 m
  4. 8 m

【No. 58】 一般用電気工作物に係る電気工事の作業のうち,「電気工事士法」上,電気工事士でなければ従事してはならない作業から除かれているものはどれか。

  1. 電線管とボックスを接続する作業
  2. 電線管に電線を収める作業
  3. 埋込型点滅器を取り換える作業
  4. 露出型コンセントを取り替える作業

【No. 59】 次の用途に供する建築物のうち特殊建築物として,「建築基準法」上,定められていないものはどれか。

  1. 体育館
  2. 共同住宅
  3. 工場
  4. 事務所

【No. 60】 消防用設備等の設置に係る工事のうち,消防設備士でなければ行ってはならない工事として,「消防法」上,定められていないものはどれか。

ただし,電源,水源及び配管の部分を除くものとする。

  1. 泡消火設備
  2. 非常警報設備
  3. 屋内消火栓設備
  4. ガス漏れ火災警報設備

【No. 61】 建設業における安全衛生推進者に関する記述として,「労働安全衛生法」上,誤っているものはどれか。

  1. 常時 50 人以上の労働者を使用する事業所において選任しなければならない。
  2. 選任すべき事由が発生した日から 14 日以内に選任しなければならない。
  3. 都道府県労働局長の登録を受けた者が行う講習を終了した者のうちから選任することができる。
  4. 選任した者の氏名を作業場の見やすい箇所に掲示する等により,関係労働者に周知させなければならない。

【No. 62】 漏電による感電の防止に関する次の文章中, に当てはまる語句の組合せとして,「労働安全衛生法」上,正しいものはどれか。

「電動機械器具でをこえる移動式のものが接続される電路には,確実に作動する感電防止用漏電しゃ断装置を接続しなければならない。」

漏電による感電の防止
No.
1 使用電圧 100 V
2 使用電圧 200 V
3 対地電圧 150 V
4 対地電圧 300 V

【No. 63】 満 18 歳に満たない者を就かせてはならない業務から,「労働基準法」上,除かれているものはどれか。

  1. 電圧が 300 V を超える交流の充電電路の点検,修理又は操作の業務
  2. 地上又は床上における足場の組立又は解体の補助作業の業務
  3. 高さが 5 m 以上の場所で,墜落により危害を受けるおそれのあるところにおける業務
  4. 動力により駆動される土木建築用機械の運転の業務

【No. 64】 道路の占有許可申請書に記載する事項として,「道路法」上,定められていないものはどれか。

  1. 道路の復旧方法
  2. 道路の占有の期間
  3. 工作物,物件又は施設の構造
  4. 工作物,物件又は施設の維持管理方法
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