平成28年度 2級電気工事施工管理技術検定試験[学科試験]

電気工学等

※問題番号【No. 1】~【No. 12】までの 12 問題のうちから,8 問題を選択し,解答してください。

【No. 1】 蛍光ランプや水銀ランプに利用されている放電現象として,正しいものはどれか。

  1. 火花放電
  2. コロナ放電
  3. アーク放電
  4. グロー放電
点電荷の間に働く静電力

【No. 2】 図に示す 2 つの点電荷 +Q1,-Q2 [C] の間に働く静電力 F [N] の大きさを表す式として正しいものはどれか。

ただし,点電荷間の距離は r [m],電荷のおかれた空間の誘電率は ε [F/m] とする。

  1. F [N]
  2. F [N]
  3. F [N]
  4. F [N]
合成抵抗

【No. 3】 図に示す回路において,回路全体の合成抵抗と電流 I2 の値の組合せとして,正しいものはどれか。

ただし,電池の内部抵抗は無視するものとする。

合成抵抗と電流 I2の組合せ
No. 合成抵抗 電流 I2
1 25 Ω 2 A
2 25 Ω 4 A
3 85 Ω 2 A
4 85 Ω 4 A
永久磁石可動コイル形電圧計

【No. 4】 図に示す,内部抵抗 10 kΩ,最大目盛 20 V の永久磁石可動コイル形電圧計を使用し,最大 200 V まで測定するための倍率器の抵抗 Rm [kΩ] の値として,正しいものはどれか。

  1. 10 kΩ
  2. 90 kΩ
  3. 100 kΩ
  4. 900 kΩ

【No. 5】 同期発電機の並行運転を行うための条件として,必要のないものはどれか。

  1. 起電力の大きさが等しい。
  2. 起電力の位相が一致している。
  3. 起電力の周波数が等しい。
  4. 定格容量が等しい。

【No. 6】 変圧器の規約効率 η [%] を表す式として,正しいものはどれか。

ただし,各記号は次のとおりとする。

P : 出力 [kW]
Pc : 負荷損 [kW]
Pi : 無負荷損 [kW]
  1. η [%]
  2. η [%]
  3. η [%]
  4. η [%]

【No. 7】 進相コンデンサと接続して使用する直列リアクトルに関する記述として,不適当なものはどれか。

  1. 電圧波形のひずみを軽減する。
  2. コンデンサ開放時の残留電荷を短時間に放電させる。
  3. 遮断器の再点弧発生時に電流側のサージ電圧を抑制する。
  4. コンデンサ回路に流入する高調波に対して誘導性になるように選定する。

【No. 8】 図に示す汽力発電の強制循環ボイラにおいて,アとイの名称の組合せとして,適当なものはどれか。

汽力発電の強制循環ボイラ
No.
1 給水ポンプ 過熱器
2 給水ポンプ 節炭器
3 循環ポンプ 過熱器
4 循環ポンプ 節炭器

【No. 9】 高圧電路に使用する機器に関する記述として,不適当なものはどれか。

  1. 高圧断路器(DS)は,負荷電流を開閉できる。
  2. 高圧交流負荷開閉器(LBS)は,負荷電流を開閉できる。
  3. 高圧限流ヒューズ(PF)は,短絡電流を遮断できる。
  4. 高圧交流真空遮断器(VCB)は,短絡電流を遮断できる。

【No. 10】 高圧配電系統におけるループ方式に関する記述として,最も不適当なものはどれか。

  1. 幹線を環状にし,電力を 2 方向より供給する方式である。
  2. 樹枝状方式に比べて,需要密度の低い地域に適している。
  3. 樹枝状方式に比べて,供給信頼度が高い。
  4. 事故時にその区間を切り離すことにより,他の健全区間に供給できる。

【No. 11】 照明に関する用語と単位の組合せとして,はどれか。

照明に関する用語と単位
No. 用語 単位
1 光度 cd
2 光束 lm
3 照度 lx
4 輝度 lm/m2

【No. 12】 電気加熱の方式に関する次の文章に該当する用語として,適当なものはどれか。

「交番磁界内において,導電性の物体中に生じる渦電流損や磁性材料に生じるヒステリシス損により加熱する」

  1. 抵抗加熱
  2. 誘導加熱
  3. 誘電加熱
  4. 赤外線加熱

※問題番号【No. 13】~【No. 32】までの 20 問題のうちから,11 問題を選択し,解答してください。

【No. 13】 水力発電に用いられる水車において,水車形式と動作原理による分類の組合せとして,不適当なものはどれか。

水車形式と動作原理による分類
No. 水車形式 動作原理による分類
1 ペルトン水車 衝動水車
2 プロペラ水車 衝動水車
3 デリア水車 反動水車
4 フランシス水車 反動水車

【No. 14】 屋外変電所の雷害対策に関する記述として,最も不適当なものはどれか。

  1. 変電所の接地に,メッシュ方式を採用する。
  2. 屋外鉄構の上部に,架空地線を設ける。
  3. 避雷器の接地は,C 種接地工事とする。
  4. 避雷器を架空電線の電路の引込口及び引出口に設ける。

【No. 15】 図に示す日負荷曲線の日負荷率として,適当なものはどれか。

日負荷曲線
  1. 60 %
  2. 70 %
  3. 80 %
  4. 90 %

【No. 16】 架空送電線の電線のたるみの近似値 D [m] を求める式として,正しいものはどれか。

ただし,各記号は次のとおりとし,電線支持点の高低差はないものとする。

S : 径間 [m]
T : 最低点の電線の水平張力 [N]
W : 電線の単位長さ当たりの重量 [N/m]
  1. D [m]
  2. D [m]
  3. D [m]
  4. D [m]

【No. 17】 架空送電線路のねん架の目的として,適当なものはどれか。

  1. 電線の振動エネルギーを吸収する。
  2. 雷の異常電圧から電線を保護する。
  3. 電線に加わる風圧荷重を低減させる。
  4. 各相の作用インダクタンス,作用静電容量を平衡させる。

【No. 18】 図に示す単相 2 線式配電線路の送電端電圧 Vs [V] と受電端電圧 Vr [V] の間の電圧降下 v [V] を表す簡略式として,正しいものはどれか。

ただし,各記号は,次のとおりとする。

単相 2 線式配電線路
R : 1 線当たりの抵抗 [Ω]
X : 1 線当たりのリアクタンス [Ω]
cos θ : 負荷の力率
sin θ : 負荷の無効率
I : 線電流 [A]
  1. v [V]
  2. v [V]
  3. v [V]
  4. v [V]

【No. 19】 高圧配電線路で最も多く採用されている中性点接地方式として,適当なものはどれか。

  1. 非接地方式
  2. 直接接地方式
  3. 抵抗接地方式
  4. 消弧リアクトル接地方式

【No. 20】 配電系統の電圧調整に関する記述として,最も不適当なものはどれか。

  1. 負荷時タップ切換変圧器による変電所の送出電圧の調整
  2. 分路リアクトルにより系統の遅れ力率を改善することによる電圧の調整
  3. ステップ式自動電圧調整器(SVR)による線路電圧の調整
  4. 静止型無効電力補償装置(SVC)を用いた無効電力の供給による電圧の調整

【No. 21】 照明用語に関する記述として,不適当なものはどれか。

  1. 法線照度とは,光源の光軸方向に垂直な面上の照度である。
  2. 照明率とは,基準面に達する光束の,光源の全光束に対する割合である。
  3. 光束法とは,作業面の各位置における直接照度を求めるための計算方法である。
  4. 保守率とは,ある期間使用した後に測定した平均照度の,新設時に測定した平均照度に対する割合である。

【No. 22】 電気使用場所において,三相誘導電動機が接続されている使用電圧 400 V の電路と大地との間の絶縁抵抗値として,「電気設備の技術基準とその解釈」上,定められているものはどれか。

  1. 0.1 MΩ 以上
  2. 0.2 MΩ 以上
  3. 0.3 MΩ 以上
  4. 0.4 MΩ 以上

【No. 23】 低圧屋内配線の施設場所と工事の種類の組合せとして,「電気設備の技術基準とその解釈」上,不適当なものはどれか。

ただし,使用電圧は 100 V とし,事務所ビルの乾燥した場所に施設するものとする。

低圧屋内配線の施設場所と工事の種類
No. 施設場所 工事の種類
1 展開した場所 ライディングダクト工事
2 展開した場所 ビニルケーブル(VVR)を用いたケーブル工事
3 点検できない隠ぺい場所 PF 管を用いた合成樹脂管工事
4 点検できない隠ぺい場所 金属ダクト工事

【No. 24】 高圧受電設備に使用する断路器に関する記述として,最も不適当なものはどれか。

ただし,断路器は垂直面に取り付けることとし,切替断路器を除くものとする。

  1. 横向きに取り付けない。
  2. 操作が容易で危険のおそれのない箇所を選んで取り付ける。
  3. 縦に取り付ける場合は,接触子(刃受)が下部になるようにする。
  4. ブレード(断路刃)は,開路したときに充電しないよう負荷側とする。

【No. 25】 高圧受電設備の変圧器の過負荷保護に関する記述として,不適当なものはどれか。

  1. 変圧器の一次側にリアクトルを取り付ける。
  2. 変圧器の警報接点付ダイヤル温度計を取り付ける。
  3. 変圧器の一次側に変流器を設け,過電流継電器を取り付ける。
  4. 変圧器の二次側に変流器を設け,サーマルリレーを取り付ける。

【No. 26】 建築物等の外部雷保護システムに関する用語として,「日本工業規格(JIS)」上,関係のないものはどれか。

  1. 回転球体法
  2. 保護レベル
  3. 開閉サージ
  4. 水平導体

【No. 27】 地中電線路に関する記述として,「電気設備の技術基準とその解釈」上,不適当なものはどれか。

  1. 地中箱は,車両その他の重量物の圧力に耐える構造とした。
  2. 暗きょ式で施設した地中電線に耐燃措置を施した。
  3. 管路式で施設した電線に耐熱ビニル電線(HIV)を使用した。
  4. 直接埋設式のケーブルは,衝撃から防護するように施設した。

【No. 28】 自動火災報知設備を設置する事務所ビルにおいて,煙感知器を設ける場所として,「消防法」上,不適当なものはどれか。

ただし,感知器の取付面の高さは 4 m 未満とする。

  1. 廊下
  2. 会議室
  3. 電算機室
  4. 地下駐車場

【No. 29】 非常用の照明装置に設ける予備電源が,充電を行うことなく継続して点灯させることができる時間として,「建築基準法」上,定められているものはどれか。

  1. 10 分間
  2. 20 分間
  3. 30 分間
  4. 60 分間

【No. 30】 高周波同軸ケーブル(ポリエチレン絶縁編組形)の特性に関する次の記述の に当てはまる語句の組合せとして,適当なものはどれか。

「特性インピーダンスには,50 Ω とがあり,周波数が高いほど減衰量が。」

高周波同軸ケーブル
No.
1 75 Ω 大きい
2 75 Ω 小さい
3 300 Ω 大きい
4 300 Ω 小さい

【No. 31】 高速運転で集電電流が大容量の区間に用いられる電車線のちょう架方式として,最も適当なものはどれか。

  1. 直接ちょう架式
  2. 剛体ちょう架式
  3. ダブルメッセンジャ式
  4. コンパウンドカテナリ式

【No. 32】 図に示す道路照明においてオーバーハングを示すものとして,適当なものはどれか。

  1. a
  2. b
  3. c
  4. d

※問題番号【No. 33】~【No. 38】までの 6 問題のうちから,3 問題を選択し,解答してください。

【No. 33】 建物内の給水設備における水道直結直圧方式に関する記述として,不適当なものはどれか。

  1. 受水槽が不要である。
  2. 加圧給水ポンプが不要である。
  3. 建物の停電時には給水が不可能である。
  4. 水道本管の断水時には給水が不可能である。

【No. 34】 コンクリートの硬化初期における養生に関する記述として,不適当なものはどれか。

  1. 適当な温度(10 ~ 25 °C)を保つ。
  2. 表面を十分に乾燥した状態に保つ。
  3. 直射日光や風雨などに対して露出面を保護する。
  4. 振動及び荷重を加えないようにする。

【No. 35】 測量に関する次の文章に該当する測量方法として,適当なものはどれか。

「アリダード等に簡便な道具を用いて距離・角度・高低差を測定し,現場で直ちに作図する。」

  1. 三角測量
  2. 平板測量
  3. スタジア測量
  4. トラバース測量

【No. 36】 図に示す送電用鉄塔基礎のうち深礎基礎として,適当なものはどれか。

【No. 37】 国内の鉄道において,新幹線鉄道の軌間として,正しいものはどれか。

  1. 1 676 mm
  2. 1 435 mm
  3. 1 372 mm
  4. 1 067 mm

【No. 38】 コンクリートに関する記述として,不適当なものはどれか。

  1. コンクリートは,水・セメント・細骨材・粗骨材・混和材から作られる。
  2. コンクリートの圧縮強度と引張強度は,ほぼ等しい。
  3. 使用骨材によって普通コンクリートと軽量コンクリート等に分かれる。
  4. 空気中の二酸化炭素によりコンクリートのアルカリ性は表面から失われて中性化していく。

※問題番号【No. 39】の問題は,必ず解答してください。

【No. 39】 配線用図記号と名称の組合せとして,「日本工業規格(JIS)」上,誤っているものはどれか。

配線用図記号
No. 図記号 名称
1
No. 1
分電盤
2
No. 2
蛍光灯
3
No. 3
点滅器(3 路)
4
No. 4
コンセント(床面に取り付ける場合)

施工管理法

※問題番号【No. 40】~【No. 52】までの 13 問題のうちから,9 問題を選択し,解答してください。

【No. 40】 太陽光発電システムの施工に関する記述として,最も不適当なものはどれか。

  1. 雷害等から保護するため,接続箱にサージ保護デバイス(SPD)を設けた。
  2. ストリングごとに開放電圧を測定して,電圧にばらつきがないことを確認した。
  3. ストリングへの逆電流の流入を防止するため,接続箱にバイパスダイオードを設けた。
  4. 太陽電池アレイ用架台の構造は,固定荷重の他に風圧,積雪,地震時の荷重に耐えるものとした。

【No. 41】 高圧架空配電線の施工に関する記述として,最も不適当なものはどれか。

  1. 電線接続部の絶縁処理には,絶縁電線と同等以上の絶縁効果を有する絶縁カバーを使用した。
  2. 高圧電線は,圧縮スリーブを使用して接続した。
  3. 延線した高圧電線は,張線器で引張り,たるみを調整した。
  4. 高圧電線の引留支持用には,玉がいしを使用した。

【No. 42】 金属線ぴ工事による低圧屋内配線に関する記述として,「電気設備の技術基準とその解釈」上,誤っているものはどれか。

ただし,使用電圧は 100 V とし,線ぴは電気用品安全法の適用を受けた一種金属製線ぴとする。

  1. 電線を線ぴ内で接続して分岐した。
  2. 電線にビニル電線(IV)を使用した。
  3. 乾燥した点検できる隠ぺい場所に施設した。
  4. 線ぴの長さが 4 m 以下なので,D 種接地工事を省略した。

【No. 43】 電気鉄道におけるパンタグラフの離線防止対策に関する記述として,不適当なものはどれか。

  1. トロリ線の硬点を多くする。
  2. トロリ線の接続箇所を少なくする。
  3. トロリ線の勾配変化を少なくする。
  4. トロリ線の架線張力を適正に保持する。

【No. 44】 有線電気通信設備に関する記述として,「有線電気通信法」上,誤っているものはどれか。

ただし,光ファイバを除くものとする。

  1. 横断歩道橋の上に設置する架空電線(通信線)は,その路面から 3 m の高さとした。
  2. 電柱の昇降に使用するねじ込み式の足場金具を,地表上 1.8 m 以上の高さとした。
  3. 屋内電線(通信線)が低圧の屋内強電流電線と交差するので,離隔距離を 10 cm 以上とした。
  4. 屋内電線(通信線)と大地間の絶縁抵抗を直流 100 V の絶縁抵抗計で測定した結果,0.1 MΩ であったので良好とした。

【No. 45】 新築工事の着工に先立ち,工事の総合的な計画をまとめた施工計画書に記載するものとして,最も関係のないものはどれか。

  1. 機器承諾図
  2. 総合仮設計画
  3. 官公庁届出書類の一覧表
  4. 使用資材メーカの一覧表

【No. 46】 仮設計画に関する記述として,最も不適当なものはどれか。

  1. 仮設計画は,安全の基本となるもので,関係法令を遵守して立案しなければならない。
  2. 仮設計画の良否は,工程やその他の計画に影響を及ぼし工事の品質に影響を与える。
  3. 仮設計画は,全て発注者が計画し設計図書に定めなければならない。
  4. 仮設計画には,火災予防や盗難防止に関する計画が含まれる。

【No. 47】 電気工事の工程管理に関する記述として,最も不適当なものはどれか。

  1. 常にクリティカルな工程を把握し,重点的に管理する。
  2. 電力引込みなどの屋外工事の工程は,天候不順などを考慮して余裕をもたせる。
  3. 工程が変更になった場合には,速やかに作業員や関係者に周知徹底を行う。
  4. 作業改善による工期短縮の効果を予測するには,ツールボックスミーティングが有効である。

【No. 48】 図に示す工程表の名称として,適当なものはどれか。

工程表
  1. タクト工程表
  2. バーチャート工程表
  3. ガントチャート工程表
  4. ネットワーク工程表
品質管理に用いる図表

【No. 49】 図に示す品質管理に用いる図表の名称として,適当なものはどれか。

  1. パレート図
  2. 管理図
  3. 特性要因図
  4. ヒストグラム

【No. 50】 接地抵抗計による接地抵抗の測定に関する記述として,最も不適当なものはどれか。

  1. 測定用補助接地棒(P,C)は,被測定接地極(E)を中心として両側に配置した。
  2. 測定前に,接地端子箱内で機器側と接地極側の端子を切り離した。
  3. 測定前に,接地抵抗計の電池の電圧を確認した。
  4. 検流計の指針が 0 (ゼロ)目盛りを指示したときのダイヤルの目盛りを読んだ。

【No. 51】 労働者の感電の危険を防止するための措置に関する記述として,「労働安全衛生法」上,誤っているものはどれか。

  1. 移動電線に接続する手持型の電灯は,感電の危険を防止するためガード付きとした。
  2. 仮設の配線を通路面で使用するので,配線の上を車両などが通過することによる絶縁被覆の損傷のおそれのない状態で敷設した。
  3. 作業中に感電のおそれのある電気機械器具に,感電注意の表示をしたので,その充電部分の感電を防止するための囲い及び絶縁覆いを省略した。
  4. 電気室は電気取扱者以外の者の立入りを禁止したので,充電部分の感電を防止するための囲い及び絶縁覆いを省略した。

【No. 52】 昇降設備の設置に関する次の記述の に当てはまる語句として,「労働安全衛生法」上,定められているものはどれか。

「事業者は,高さ又は深さが をこえる箇所で作業を行うときは当該作業に従事する労働者が安全に昇降するための設備等を設けなければならない。」

  1. 0.75 m
  2. 1.0 m
  3. 1.5 m
  4. 3.0 m

法規

※問題番号【No. 53】~【No. 64】までの 12 問題のうちから,8 問題を選択し,解答してください。

【No. 53】 「建設業法」上,指定建設業として定められていないものはどれか。

  1. 建設工事業
  2. 管工事業
  3. 電気通信工事業
  4. 電気工事業

建設業法施行令 第5条の2(法 第15条 第2号ただし書の建設業)では,指定建設業を次の 7 業種に定めている。

建設業法施行令 第5条の2 法第15条 第2号ただし書の政令で定める建設業は,次に掲げるものとする。

  1. 土木工事業
  2. 建築工事業
  3. 電気工事業
  4. 管工事業
  5. 鋼構造物工事業
  6. 舗装工事業
  7. 造園工事業

したがって,3. 電気通信工事業は,指定建設業に定められていない。

【No. 54】 建設業の許可に関する記述として,「建設業法」上,誤っているものはどれか。

  1. 建設業を営もうとする者は,政令で定める軽微な建設工事のみを請け負う者を除き,建設業の許可を得なければならない。
  2. 国又は地方公共団体が発注者である建設工事を請け負う者は,特定建設業の許可を受けていなければならない。
  3. 建設業の許可は,5 年ごとにその更新を受けなければ,その期間の経過によって,その効力を失う。
  4. 許可を受けようとする建設業に係る建設工事に関し 10 年以上実務の経験を有する者は,その一般建設業の営業所ごとに置かなければならない専任の技術者になることができる。

建設業法 第3条(建設業の許可)では,次のように規程している。

建設業法 第三条 建設業を営もうとする者は,次に掲げる区分により,この章で定めるところにより,二以上の都道府県の区域内に営業所(本店又は支店若しくは政令で定めるこれに準ずるものをいう。以下同じ。)を設けて営業をしようとする場合にあつては国土交通大臣の,一の都道府県の区域内にのみ営業所を設けて営業をしようとする場合にあつては当該営業所の所在地を管轄する都道府県知事の許可を受けなければならない。ただし,政令で定める軽微な建設工事のみを請け負うことを営業とする者は,この限りでない

  1. 建設業を営もうとする者であつて,次号に掲げる者以外のもの
  2. 建設業を営もうとする者であつて,その営業にあたつて,その者が発注者から直接請け負う一件の建設工事につき,その工事の全部又は一部を,下請代金の額(その工事に係る下請契約が二以上あるときは,下請代金の額の総額)が政令で定める金額以上となる下請契約を締結して施工しようとするもの

2 前項の許可は,別表第一の上欄に掲げる建設工事の種類ごとに,それぞれ同表の下欄に掲げる建設業に分けて与えるものとする。

3 第一項の許可は,五年ごとにその更新を受けなければ,その期間の経過によつて,その効力を失う。

4 前項の更新の申請があつた場合において,同項の期間(以下「許可の有効期間」という。)の満了の日までにその申請に対する処分がされないときは,従前の許可は,許可の有効期間の満了後もその処分がされるまでの間は,なおその効力を有する。

5 前項の場合において,許可の更新がされたときは,その許可の有効期間は,従前の許可の有効期間の満了の日の翌日から起算するものとする。

6 第一項第一号に掲げる者に係る同項の許可(第三項の許可の更新を含む。以下「一般建設業の許可」という。)を受けた者が,当該許可に係る建設業について,第一項第二号に掲げる者に係る同項の許可(第三項の許可の更新を含む。以下「特定建設業の許可」という。)を受けたときは,その者に対する当該建設業に係る一般建設業の許可は,その効力を失う。

したがって,3. 国又は地方公共団体が発注者である建設工事に関する規定はない。

【No. 55】 保安規程に関する記述として,「電気事業法」上,定められていないものはどれか。

  1. 保安規程は,事業用電気工作物の保安を監督する主任技術者が定める。
  2. 保安規程には,事業用電気工作物の運転又は操作に関することを定める。
  3. 保安規程は,保安を一体的に確保することが必要な事業用電気工作物の組織ごとに定める。
  4. 事業用電気工作物を設置する者及びその従業者は保安規程を守らなければならない。

【No. 56】 電気用品の定義に関する次の記述の に当てはまる語句の組合せとして,「電気用品安全法」上,定められているものはどれか。

この法律において,「電気用品」とは,次に掲げる物をいう。

  1. の部分となり,又はこれに接続して用いられる機械,器具又は材料であって,政令で定めるもの
  2. であって,政令で定めるもの
  3. 蓄電池であって,政令で定めるもの
電気用品の定義
No.
1 一般用電気工作物 携帯発電機
2 一般用電気工作物 太陽光発電装置
3 自家用電気工作物 携帯発電機
4 自家用電気工作物 太陽光発電装置

【No. 57】 電気事業者が,一般用電気工事のみの業務を行う営業所に備えなければならない器具として,「電気工事業の業務を適正化に関する法律」上,定められていないものはどれか。

  1. 低圧検電器
  2. 絶縁抵抗計
  3. 接地抵抗計
  4. 抵抗及び交流電圧を測定することができる回路計

【No. 58】 一般用電気工作物において,「電気工事士法」上,電気工事士でなければ従事してはならない電気工事の作業から除かれているものはどれか。

ただし,電線は電気さくの電線及びそれに接続する電線を除くものとする。

  1. 金属製の電線管を曲げる作業
  2. 地中電線用の管を設置する作業
  3. 電線相互を接続する作業
  4. 電線を直接造営材に取り付ける作業

【No. 59】 建築物の主要構造部として,「建築基準法」上,定められていないものはどれか。

  1. はり
  2. 基礎

【No. 60】 消防用設備等のうち消火活動上必要な施設として,「消防法」上,定められていないものはどれか。

  1. 排煙設備
  2. 連結散水設備
  3. 自動火災報知設備
  4. 非常コンセント設備

【No. 61】 特定元方事業者が選任した統括安全衛生責任者が統括管理すべき事項のうち技術的事項を管理させる者として,「労働安全衛生法」上,定められているものはどれか。

  1. 安全衛生推進者
  2. 店社安全衛生管理者
  3. 総括安全衛生管理者
  4. 元方安全衛生管理者

【No. 62】 事故報告に関する次の記述の に当てはまる語句の組合せとして,「労働安全衛生法」上,適当なものはどれか。

「事業者は,ゴンドラのワイヤロープが切断した事故が発生したときは,,報告書をに提出しなければならない。」

事故報告
No.
1 遅滞なく 市町村長
2 遅滞なく 所轄労働基準監督署長
3 48 時間以内に 市町村長
4 48 時間以内に 所轄労働基準監督署長

【No. 63】 労働契約等に関する記述として,「労働基準法」上,誤っているものはどれか。

  1. 使用者は,満 18 才に満たない者を坑内で労働させてはならない。
  2. 使用者は,労働契約の不履行について違約金を定め,又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない。
  3. 使用者は,賃金台帳及び雇入,解雇その他労働関係に関する重要な書類を 1 年間保存しなければならない。
  4. 労働契約で明示された労働条件が事実と相違する場合においては,労働者は,即時に労働契約を解除することができる。

【No. 64】 物の燃焼,合成等に伴い発生する物質のうち,「大気汚染防止法」上,ばい煙として定められていないものはどれか。

  1. 塩素
  2. カドミウム
  3. 一酸化炭素
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