線路設備及び設備管理 対策ノート「品質管理」

2019年6月3日作成,2021年9月1日更新

品質管理手順

PDCA サイクル

表 PDCA
PDCA 内容
Plan 顧客要求事項及び組織の方針に沿った結果を出すために,必要な目標及びプロセスを設定する。
Do それらのプロセスを実行する。
Check 方針,目標及び製品要求事項に照らしてプロセス及び製品を監視及び測定し,その結果を報告する。
Act プロセスの成果を含む実施状況を継続的に改善するための処置をとる。

品質管理手法

QR 7 つ道具

表 QC 7 つ道具
手法 概要
パレート図 現象別に層別してデータをとることにより,重要な不良や問題点を見つけ出す。
特性要因図 原因と結果の関係を整理することができる。「魚の骨」(フィッシュボーンチャート)とも呼ばれている。
グラフ データの比較が目で見てわかりやすくなる。データの全体像がわかりやすくなる。
管理図 工程が安定しているのか見ることができる。自然なバラツキと異常原因のバラツキを区別,管理することができる。
チェックシート データの分類や項目別の分布や出現状況を把握することができる。
ヒストグラム データをいくつかの区間にわけてその区間のデータを集める。データのバラツキを把握することができる。
散布図 2 つのデータの間にどんな関係があるのか,特性の関係(相関関係)を見ることができる。
層別 データをグループ別に分けて問題点を把握する。

パレート図

パレート図は,不良品,欠点,故障などの発生個数や損失金額を現象や原因別に分類し,大きい順に並べてその大きさを棒グラフとし,さらにこれらの大きさを順次累積した折れ線グラフで表した図をいう。パレート図により次のことがわかる。

  1. 大きな不良項目は何か
  2. 不良項目の順位と全体に占める割合
  3. 目標不良率達成のための対象となる重点不良項目
  4. 対策前のパレート図を比較して効果を確認する
パレート図
図 パレート図

検査手法

工事検査の目的には,給付の完了の確認のための検査,技術上の検査がある。

  • 請負工事の工事目的物が契約図書に定められた出来形・品質及び機能を満足していることを確認し,発注者として工事目的物を受け取りその代価を支払うこと。
  • 工事の適性かつ能率的な施工の確保及び工事に関する技術的水準の工場に資するために工事評定を行う。

工事竣工検査の手法

抜取検査

抜取検査方式の特性を表わすため、ロットの不良率に対してその抜取検査で合格となる確率を示した曲線は、検査特性曲線(OC 曲線)といわれ、OC 曲線はロットの不良率が 0 [%] のとき、ロットの合格する確率は 100 [%] となる。

OC 曲線(Operating Characteeristic curve)とは,製品の製造過程などで抜き取り検査を行う際に、製造ロットの不良率と検査合格率の関係を表したグラフのこと。検査の方式や基準によって異なる曲線となり、どのような検査方式にすべきかを検討する際などに利用される。

OC 曲線の縦軸にはロットの合格率を、横軸には製品の不良率を取る。不良率が低ければ合格率は高まり、不良率が高ければ合格率は下がるため、グラフは左上から右下へ緩やかなカーブを描く。

OC 曲線
図 OC 曲線

抜取検査方式において、不合格品質のロットが合格する確率は、消費者危険(consumers' risk)といわれ、合格品質のロットが不合格となる確率は、生産者危険(producers' risk)といわれる。

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