物理的セキュリティ対策
不正侵入対策
入出管理
扱う情報のレベルに応じて,情報セキュリティ区域(安全区域)など,情報を守るための区域を特定する。その区域には認可された人だけが入室できるようなルールを設定し,そのための入出管理を行う。
鍵の管理
重要な設備や書類が置いてある部屋を施錠することによって,情報へのアクセスを難しくすることができる。鍵の種類に応じて,施錠した鍵の管理も厳密に行う必要がある。
シリンダ錠
最も一般的な,鍵を差し込む本体部分が円筒状をしている鍵である。鍵を用いて開閉を行うので,鍵の管理が重要となる。
暗証番号錠
暗証番号を入力,設定することで解錠できる鍵である。ダイヤル式やプッシュボタン式の暗証番号錠がある。鍵は必要ないが,暗証番号を知られると入室可能になるため,必要に応じて暗証番号の変更を行う。
RFID 認証式の錠(IC カード認証の錠)
RFID(Radio Frequency IDentifier)技術を用いて,小さな無線チップに埋め込んだ ID 情報で認証を行う錠である。IC カード認証などで用いられる。
生体認証
生体認証(バイオメトリクス認証)は,指や手のひらなどの体の一部や動作の癖などを利用して本人確認を行う認証手法である。忘れたり紛失したりすることがないため利便性が高いので,様々な場面で利用されている。
盗難対策
クリアデスク
退社時に机の上のノートパソコンや備品を引き出しやロッカーに片付けて施錠するなどのような対策のこと。
クリアスクリーン
食事などで自席を離れるときに他の人が PC にアクセスできないようにスクリーンにロックをかける対策のこと。
セキュリティワイヤ
専用ワイヤを用い、机など持ち運ぶことが難しいものと PC のセキュリティスロットとを結びつけるセキュリティワイヤによる対策は、PC の盗難を防ぐ効果が期待できる。
USB キー
USB キーを利用して PC にロックをかけることができる。USB キーを接続しているときだけ PC を利用できるようにすることで,PC を他人に操作される可能性を減らす。USB キーに PIN(暗証番号)を加えることもできる。
プライバシーフィルタ
微細なルーバーを組み込んだフィルタを PC 画面に貼って左右の視野角を狭めるプライバシーフィルタによる対策は、のぞき見を防ぐ効果が期待できる。