電気通信システム 対策ノート「通信電力の基礎」
通信電力の基礎
受配電方式
電力会社との契約において,使用電力量の最大値を設定し通常の電気料金を安くする契約を行っている場合に,常用の発電設備を設置し,使用電力が設定値を超えないように発電装置を運転する方式をピークカット運転方式という。
ピークカット運転方式の他に電源運用コストを最適になるようにする方式にベースロード運転方式がある。
ベースロード運転方式は,定常負荷を常用発電設備で賄い,ピーク負荷を商用受電電力で賄う。使用電力量,常用発電設備の投資とランニングコストなどを勘案して選定される。
無停電電源装置
無停電電源装置(UPS : Uninterruptible Power Supply)とは,停電などの時にも電力を供給し続ける電源装置である。一般に,商用交流電源に接続して使用する,交流入力・交流出力のものを UPS と呼ぶことが多いが,本来は入出力の種類に関係なく,入力断に対して出力が断にならない電源装置の全てを示す。
UPS は,整流装置,インバータ,蓄電池,蓄電池の接続のためのスイッチ,商用電源との切替を行うスイッチなどから構成される。整粒装置で交流を直流に換えて蓄電池に充電し,インバータで交流に変換して負荷装置に給電する。

自立電源方式(内燃機関・太陽電池・風力・燃料電池等による発電方式)
内燃機関
熱機関の一種。燃料の燃焼が機関の内部で行われ,燃焼ガスを動作ガスとして熱エネルギーを機械的エネルギーに変える原動機である。これに対して,燃焼熱を他の媒体に伝えて作動させるものを外燃機関と呼んで区別している。
太陽電池
太陽電池は,太陽の光エネルギーを吸収して直接電気に変えるエネルギー変換素子である。シリコンなどの半導体で作られており,この半導体に光が当たると,日射強度に比例して発電する。
風力発電
風の力でタービンを回して発電する再生可能エネルギーの一種である。
燃料電池
電気化学反応によって燃料の化学エネルギーから電力を取り出す(= 発電する)電池を指す。燃料の方式によって,水素,炭化水素,アルコールなどを用いる。