目指せ!基本情報技術者

2021年4月9日作成,2023年4月23日更新

はじめに

本サイトは,IT エンジニアの登竜門である基本情報技術者試験(略号 FE,Fundamental Information Technology Engineer Examination)に合格することを目指し,令和3年(2021年)4月より作成を始めた。

そして,令和3年(2021年)5月 基本情報技術者試験を受験し,合格することができた。

基本情報技術者試験 対策ノート

基本情報技術者試験のシラバス-情報処理技術者試験における知識・技能の細目-に基づき,対策ノートを作成した。

テクノロジ系

コンピュータまたはそれを利用するシステムの構成要素,データベース,ネットワーク,セキュリティを利用した情報処理を行う上で必要な技術要素,企業で行われるシステム開発の手法と技術,テクノロジを支える基礎理論について問われる。

マネジメント系

システム開発や運用に関する管理手法について問われる。開発側では,プロジェクト制における開発のマネジメントについて,運用側では,サービスの観点から捉えたシステム運用のマネジメントについて問われる。

ストラテジ系

IT 分野に関わる企業において,情報を企業経営に役立てるための基本知識から戦略手法および技法,また,IT 分野に関連する法務について問われる。

データ構造及びアルゴリズム

プログラム開発を行う上での方式や技法の理解が重要になる。

ソフトウェア開発

プログラム系の問題では問題文を読み解く力とともに,プログラムを読み解く力が試されている。

合格への道

筆者の基本情報技術者試験に合格への道を紹介する。

基本情報技術者とは

対象者像

高度 IT 人材となるために必要な基本的知識・技能をもち,実践的な活用能力を身に付けた者

業務と役割

基本戦略立案又は IT ソリューション・製品・サービスを実現する業務に従事し,上位者の指導の下に,次のいずれかの役割を果たす。

  1. 需要者(企業経営,社会システム)が直面する課題に対して,情報技術を活用した戦略立案に参加する。
  2. システムの設計・開発を行い,又は汎用製品の最適組合せ(インテグレーション)によって,信頼性・生産性の高いシステムを構築する。また,その安定的な運用サービスの実現に貢献する。

期待する技術水準

1. 情報技術を活用した戦略立案に関し,担当業務に応じて次の知識・技能が要求される。

  1. 対象とする業種・業務に関する基本的な事項を理解し,担当業務に活用できる。
  2. 上位者の指導の下に,情報戦略に関する予測・分析・評価ができる。
  3. 上位者の指導の下に,提案活動に参加できる。

2. システムの設計・開発・運用に関し,担当業務に応じて次の知識・技能が要求される。

  1. 情報技術全般に関する基本的な事項を理解し,担当業務に活用できる。
  2. 上位者の指導の下に,システムの設計・開発・運用ができる。
  3. 上位者の指導の下に,ソフトウェアを設計できる。
  4. 上位者の方針を理解し,自らソフトウェアを開発できる。

レベル対応

共通キャリア・スキルフレームワークの 5 人材像(ストラテジスト,システムアーキテクト,サービスマネージャ,プロジェクトマネージャ,テクニカルスペシャリスト)のレベル 2 に相当

合格率

基本情報技術者試験の合格率は約 25.4 % である。この合格率は,平成21年度から令和元年度までの受験者数の累計 1,255,137 人 を,合格者数 318,810 人より求めた。

試験情報

基本情報技術者試験は,午前試験と午後試験に分けて行われる。ただし,「午前試験」と「午後試験」は試験名称であり,予約可能な時間帯を示すものではない。午前試験を午後の時間帯,午後試験を午前の時間帯に受験することも可能である。

表 基本情報技術者試験の情報
試験名 試験時間 出題数/解答数 出題形式
午前試験 150分 80問/80問 多肢選択式(四肢択一)
午後問題 150分 11問/5問 多肢選択式(選択問題あり)

基本情報技術者試験 午後試験の分野別出題数を下表に示す。

表 基本情報技術者試験 午後試験の分野別出題数
分野 問1 問2~5 問6 問7~11
情報セキュリティ - - -
ソフトウェア・ハードウェア - ○ × 3 - -
データベース - - -
ネットワーク - - -
ソフトウェア設計 - - -
プロジェクトマネジメント - - -
サービスマネジメント - - -
システム戦略 - - -
企業戦略・企業と法務 - - -
データ構造及びアルゴリズム - - -
ソフトウェア開発 - - - ○ × 5 [1]
出題数 1 4 1 5
解答数 1 2 1 1
  1. ソフトウェア開発分野からは,C,Java,Python,アセンブラ言語,表計算ソフトの問題を 1 問ずつ出題し,その中から 1 問を選択して解答。

申込期間・試験実施期間

令和5年度以降

基本情報技術者試験(FE)は,令和5年度より年間を通じて CBT (Computer Based Testing) 方式で随時試験を実施されている。そのため,年間を通じて申込みを受け付けている。

令和4年度まで

令和4年度 下期 基本情報試験の申込期間・試験実施期間を下表に示す。

表 令和4年度 下期 基本情報試験の申込期間・試験実施期間
試験科目 申込期間 試験実施期間
午前試験 2022年9月1日(木)~11月17日(木) 2022年10月1日(土)~11月22日(火)
午後試験 2022年9月1日(木)~11月21日(月) 2022年10月1日(土)~11月27日(日)

令和4年度 上期 基本情報試験の申込期間・試験実施期間を下表に示す。

表 令和4年度 下期 基本情報試験の申込期間・試験実施期間
試験科目 申込期間 試験実施期間
午前試験 2021年11月1日(火)~5月19日(木) 2022年4月1日(金)~5月24日(火)
午後試験 2022年3月1日(火)~5月24日(火) 2022年4月1日(金)~5月24日(火)

筆者が受験した令和3年度上期基本情報試験の申込期間・試験実施期間を下表に示す。

表 令和3年度上期基本情報試験の申込期間・試験実施期間
試験科目 申込期間 試験実施期間
午前試験 2021年4月16日(金)~6月17日(木) 2021年5月1日(土)~6月22日(火)
午後試験 2021年4月16日(金)~6月22日(火) 2021年5月1日(土)~6月27日(日)

参考書

基本情報技術者試験の勉強にオススメする参考書を紹介する。

令和05年 基本情報技術者 合格教本 (情報処理技術者試験)

基本情報技術者試験の定番テキストの改訂版。最新のシラバス Ver 8.0 を圧倒的に網羅した内容で,試験範囲を体系的にしっかりと理解し合格を目指す。図解を豊富に使ったわかりやすい解説で学習を進め,随所に掲載された過去問からの例ダイヤ出題分析,章末問題でしっかりと知識を定着させて理解を深めることができる。(技術評論社,2022年11月24日発売,576ページ)

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きみたりゅうじ氏による基本情報技術者試験本である。すべての解説をイラストベースで行っているため,とてもわかりやすい解説となっている。また「仕組みや内容を理解しながら,試験の用語や問題,計算に慣れること」ができる書籍となっている。(技術評論社,2022年12月2日発売,816ページ)


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