平成29年度 春期 午前Ⅱ問題の解答と解説

2022年5月15日作成,2023年9月23日更新

試験時間は 10:50 ~ 11:30(40 分)である。

問1 クリティカルチェーン法

プロジェクトのスケジュールを管理するときに使用する "クリティカルチェーン法" の実施例はどれか。

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【答え】

クリティカルチェーン法(CCM : Critical Chain Method)は,TOC(制約理論)で有名なゴールドラット博士が 1997 年に発表した "Critical Chain" の中で提唱した概念である。TOC の考え方をプロジェクトマネジメントに取り入れたもので,クリティカルパス法(CPM : Critical Path Method)では考慮していなかった「資源の制約(資源の競合)」,すなわち "人(要員)" や "機械(開発サーバや開発端末)" などの依存関係を加味してスケジュールを作成する。

プロジェクトのスケジュール管理で使用する "クリティカルチェーン法" の実施例として,限りある資源とプロジェクトの不確実性に対応するため(クリティカルパスを守るため),合流バッファとプロジェクトバッファを設ける。

問2 組織のプロセス資産

PMBOK ガイド 第 5 版によれば,組織のプロセス資産に分類されるものはどれか。

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【答え】

課題と欠陥のマネジメントの手順は,組織のプロセス資産に分類される。

問3 プロジェクトへの変更要求のうち,是正処置

PMBOK ガイド 第 5 版によれば,プロジェクトへの変更要求のうち,是正処置はどれか。

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【答え】

PMBOK ガイド 第 5 版によれば,プロジェクトへの変更要求のうち,是正処置は,あるタスクが,プロジェクトマネジメント計画書に記載したスケジュールから遅れたので,遅れを解消させるために要員を追加することである。

問4 ローリングウェーブ計画法

PMBOK ガイド 第 5 版によれば,プロジェクトスコープマネジメントにおいて,WBS の作成に用いるローリングウェーブ計画法の説明はどれか。

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【答え】

プロジェクトスコープマネジメントにおいて,WBS の作成に用いるローリングウェーブ計画法では,将来実施予定の作業については,上位レベルの WBS にとどめておき,詳細が明確になってから,要素分解して詳細な WBS を作成する。

問5 WBS の構成要素であるワークパッケージ

WBS の構成要素であるワークパッケージに関する記述のうち,適切なものはどれか。

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【答え】

作業を段階的に分解する(トップダウン方式)のための手法である。これにより,プロジェクトの作業は段階階層となり,最下層の作業が実際の管理の単位(ワークパッケージ)になる。PMBOK によれば,WBS で定義するものは,プロジェクトで行う作業を階層的に要素分解したワークパッケージである。

アクティビティとは,このワークパッケージの基準となっている生活物を生成するための具体的な作業単位に分割したものである。

問6 RACI チャート

表は,RACI チャートを用いた,あるプロジェクトの責任分担マトリックスである。設計アクティビティにおいて,説明責任をもつ要員は誰か。

アクティビティ 要員
阿部 伊藤 佐藤 鈴木 田中 野村
要件定義 C A I I I R
設計 R I I C C A
開発 A - R - R I
テスト I I C R A C
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【答え】

RACI チャートは,RAM(責任分担マトリックス)の一種で,二次元の表の各軸に要員名と作業を設定し,それぞれの要員が担う役割および負う責任を作業別に一覧にしたものである。プロジェクト内での責任を明確化するとともに,作業が適切に割り振られる手助けをする。

  • Responsible(実行責任)
  • Accountable(説明責任)
  • Consulted(相談対応)
  • Informed(報告先,情報提供)

設計アクティビティにおいて,説明責任「A」がついているのは野村である。

問7 タックマンモデル

チームの発展段階を五つに区分したタックマンモデルによれば,メンバの異なる考え方や価値観が明確になり,メンバがそれぞれの意見を主張し合う段階はどれか。

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【答え】

タックマンモデルとは,1965 年にタックマンという心理学者が提唱した手法で,組織を進化させるまでを 5 段階のステージに分けて行う。組織は,体制を整えただけで完了ではなく,さまざまな問題の解決を行って理想の組織にしていく必要がある。

成立期(Forming)
成立期(Forming)は,チームが結成されたばかりの初期段階を指す。この段階では,メンバーがお互いの人となりや能力・考え方・価値観などを把握していないため,不安や緊張感・ぎこちなさが生じがちである。
動乱期(Storming)
メンバの異なる考え方や価値観が明確になり,メンバがそれぞれの意見を主張し合う段階
安定期(Norming)
仕事の進め方や考え方に関する意見の食い違いを乗り越え,メンバー全員が共通の目標や役割を持てるようになった段階
遂行期(Performing)
チームが組織として機能し,成功体験を積めるようになる時期が遂行期(Performing)である。各メンバーは自身の役割を正しく認識し,互いの個性を認め合いながら自信を持って活動するため,次々と成果を出すことができる。
解散期(Adjourning)
どのようなチームでも,未来永劫活動を続けるわけではない。目的を達成できたり,時間の制約を受けたりするとやがて解散となる。この時期が解散期(Adjourning)である。

問8 ガントチャート

工程管理図表の特徴に関する記述のうち,ガントチャートのものはどれか。

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【答え】

ガントチャート(Gantt chart)とは,プロジェクトの工程管理などで用いられる図表の一つで,縦に並んだ棒グラフの列で計画や進捗を視覚的に表したもの。1910年代にアメリカの機械エンジニア,経営コンサルタントのヘンリー・ガント(Henry L. Gantt)が考案した。

ガントチャート
図 ガントチャート

問9 クラッシング

プロジェクトマネジメントにおけるクラッシングの例として,適切なものはどれか。

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【答え】

プロジェクトマネジメントにおけるクラッシングとは,プロジェクトのスケジュールを短縮するために,アクティビティに割り当てる資源を増やして,アクティビティの所要期間を短縮する技法。例えば,メンバの時間外勤務を増やしたり,業務内容に精通したメンバを新たに増員するなど,クリティカルパス上のアクティビティに資源を追加投入して短縮を図る。

問10 PDM(プレシデンスダイアグラム法)

四つのアクティビティ A ~ D によって実行する開発プロジェクトがある。図は,各アクティビティの依存関係を PDM(プレシデンスダイアグラム法)によって表している。各アクティビティの実行に当たっては,専門チームの支援が必要である。条件に従ってアクティビティを実行するとき,開発プロジェクトの最少の所要日数は何日か。

[アクティビティの依存関係]
アクティビティの依存関係
[条件]

各アクティビティの所要日数及び実行に当たっての専門チームの支援期間は,次のとおりである。

アクティビティ名 所要日数(日) 専門チームの支援期間
A 10 実行する期間の最初の 4 日間
B 5 実行する期間の最初の 2 日間
C 10 実行する期間の最初の 4 日間
D 4 実行する期間の全て
  • 専門チームは,同時に複数のアクティビティの支援をすることはできない。
  • 専門チームは,各アクティビティを連続した日程で支援する。
  • 専門チーム以外の資源に各アクティビティ間の競合はない。
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問10 の解答と解説

【答え】

条件に従って作成したガントチャートは下図のとおりで,開発プロジェクトの最少の所要日数は 16 日である。

ガントチャート

問11 ベロシティ

アジャイル型開発プロジェクトの管理に用いるベロシティの説明はどれか。

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問11 の解答と解説

【答え】

ベロシティ(velocity)は,開発チームが 1 回のスプリント(またはイテレーション)で完了させたユーザーストーリのストーリポイントの合計値である。端的に言えば,1 スプリントにおける開発量のことである。

問12 EMV を採用しているプロジェクト

EMV を採用しているプロジェクトにおける,ある時点の CPI が 1.0 を下回っていた場合の対処として,適切なものはどれか。

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問12 の解答と解説

【答え】

CPI(コスト効率指数)は,AC に対する EV の比率を示す。1.0 より大きければ実コストが計画より削減,1.0 ちょうどで計画通り,1.0 より小さければコスト超過を意味する。

問13 IFPUG 法

ファンクションポイント法の一つである IFPUG 法では,機能を機能種別に従ってデータファンクションとトランザクションファンクションとに分類する。機能種別を適切に分類したものはどれか。

[機能種別]
  • EI : 外部入力
  • EIF : 外部インタフェースファイル
  • EO : 外部出力
  • EQ : 外部照会
  • ILF : 内部論理ファイル
データファンクション トランザクションファンクション
EI, EO, EQ EIF, ILF
EIF, EQ, ILF EI, EO
EIF, ILF EI, EO, EQ
ILF EI, EIF, EO, EQ
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【答え】

ファンクションポイント(FP : Function Point)法とは,ソフトウェアの機能を,外部入力,外部出力,内部論理ファンクション,外部インタフェースファイル,外部照会の 5 つのファンクションタイプに分けて,それぞれの機能の複雑さに基づいて工数を見積もる手法である。画面や帳票などユーザの目に見える単位で工数を見積もるため,見積もりの根拠をユーザが理解しやすい,という特徴がある。

また,開発に複数のプログラム言語を用いる場合,プログラム言語に依存しない見積りが行えることも特徴である。

表 ファンクションタイプ
分類 ファンクションタイプ 内容
記号 名称
データ
ファンクション
ILF 内部論理ファイル 該当するアプリケーションによって作成,更新,参照,削除を行うデータのまとまり
EIF 外部インタフェースファイル 他アプリケーションによって作成されたデータのまとまりで,該当するアプリケーションは参照だけを行うもの
トランザクション
ファンクション
EI 外部入力 当該アプリケーションの外部からデータを入力し,データファンクションを追加,修正,削除する処理
EO 外部出力 計算などの処理ロジックを通したデータを画面,帳票,他アプリケーションなどに出力する処理
EQ 外部照会 計算などの処理ロジックを通さないデータを画面,帳票,他アプリケーションなどに出力する処理

問14 全体の生産性

工程別の生産性が次のとおりのとき,全体の生産性を表す式はどれか。

[工程別の生産性]
  • 設計工程:$X$ ステップ/人月
  • 製造工程:$Y$ ステップ/人月
  • 試験工程:$Z$ ステップ/人月
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問14 の解答と解説

【答え】

開発規模数 $N$ ステップにおける生産性を求める。まず,工程別の作業量は,次のとおり。

設計工程の作業量 = $N/X$ 人月
製造工程の作業量 = $N/Y$ 人月
試験工程の作業量 = $N/Z$ 人月

全体の生産性は,次式で求められる。

\[ \frac{N}{\frac{N}{X}+\frac{N}{Y}+\frac{N}{Z}} = \frac{1}{\frac{1}{X}+\frac{1}{Y}+\frac{1}{Z}} \]

問15 調達

新しく編成するプロジェクトチームの開発要員投入計画に基づいて PC をレンタルで調達する。調達の条件を満たすレンタル費用の最低金額は何千円か。

[開発要員投入計画] 単位 人
開発要員・時期 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月
設計者 2 4 4 4 2 2 2 2 2 2
プログラマ 3 3 5 5 3 3 2 2
テスタ 4 4 4 6
0 2 4 7 7 11 11 9 11 4 4 0
[調達の条件]
  1. PC のレンタル契約は月初日から月末日までの 1 か月単位であり,日割りによる精算は行わない。
  2. PC 1 台のレンタル料金は月額 5 千円である。
  3. 台数にかかわらず,レンタル PC の受入れ時のセットアップに 2 週間,返却時のデータ消去に 1 週間を要し,この期間はレンタル期間に含める。
  4. セットアップとデータ消去は,プロジェクトチームの開発要員とは別の要員が行う。
  5. 開発要員は月初日に着任し,月末日に離任する。
  6. 開発要員の役割にかかわらず,共通仕様の PC を 1 人が 1 台使用する。
  7. 開発要員の役割にかかわらず,データ消去,セットアップ及び引渡しの期間は不要である。
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問15 の解答と解説

【答え】

1 月から 12 月までレンタルする PC の台数を次表に示す。

[レンタルする PC の台数] 単位 台
時期 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 延べ台数
PC 2 4 7 7 11 11 11 11 11 11 4 4 94

レンタルする PC の台数は延べ 94 台であり,レンタル料金は 94 台 × 5 千円/台 = 470 千円となる。

問16 全数検査

製品を出荷前に全数検査することによって,出荷後の故障品数を減少させ,全体の費用を低減させたい。次の条件で全数検査を行ったときに低減させられる費用は何万円か。ここで,検査時に故障が発見された製品は修理して出荷するものとする。

[条件]
  1. 製造する個数:500 個
  2. 全数検査を実施しなかった場合の,出荷個数に対する故障品の発生率:3 %
  3. 全数検査における,製造個数に対する故障品の発生率:2 %
  4. 全数検査を実施した場合の,出荷個数に対する故障品の発生率:1 %
  5. 検査費用:1 万円/個
  6. 出荷前の故障品の修理費用:50 万円/個
  7. 出荷後の故障品の修理費用:200 万円/個
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問16 の解答と解説

【答え】

全数検査を実施しなかった場合,故障品の修理費用のみ発生する。その修理費用は,次式で求められる。

500 個 × 故障の発生確率 3 % × 修理費用 200 万円/個 = 3,000 万円

全数検査を実施した場合,検査費用,出荷前の故障品の修理費用,出荷後の故障品の修理費用が発生し,それぞれを次式以降で求める。

検査費用 = 500 個 × 1 万円/個 = 500 万円
出荷前の故障品の修理費用 = 500 個 × 2 % × 50 万円/個 = 500 万円
出荷後の故障品の修理費用 = 500 個 × 1 % × 200 万円/個 = 1,000 万円

よって,与えられた条件で全数検査を行ったときに低減させられる費用は,次式のとおり 1,000 万円である。

3,000 万円 - (500 万円 + 500 万円 + 1,000 万円) = 1,000 万円

問17 マッシュアップ

マッシュアップを利用して Web コンテンツを表示している例として,最も適切なものはどれか。

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問17 の解答と解説

【答え】

マッシュアップとは,各々の企業が提供している Web サービスを組み合わせて,あたかも新しい 1 つの Web サービスのようにする機能・開発技法である。IT の深い知識がなくても,既存の Web サービスを組み合わせて,短期間でアプリケーション開発ができることから,新しい開発技法として注目されている。

公開されている Web サービスには,SNS やサイトの情報を取得できる API をはじめ,Google Map に代表される地図情報や画像認識,音声認識,動画関連,翻訳,EC 情報など様々なものがあり,誰でも API を介してサービスを操作することができる。一からその機能を自サイトに実装するのに比べて,簡単に目的の機能を自サイトに掲載できる利点がある。

問18 ソフトウェアのリファクタリング

ソフトウェアのリファクタリングの説明はどれか。

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【答え】

リファクタリング(Refactoring)は,外部から見たときのソフトウェアの機能や振る舞いを変えずに,ソフトウェアの内部構造を変えることをいう。ソースコードの品質を良くし,高効率化や保守性向上を目的として行われる。

完成済みのコードであっても随時改善することが,XP のプラクティス(実施項目)として挙げられている。

問19 データベースのバックアップ又は復旧

データの追加・変更・削除が,少ないながらも一定の頻度で行われるデータベースがある。このデータベースのフルバックアップを磁気テープに取得する時間間隔を今までの 2 倍にした。このとき,データベースのバックアップ又は復旧に関する記述のうち,適切なものはどれか。

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【答え】

フルバックアップ取得時点から次回フルバックアップまでにコミットされたトランザクションについては,ジャーナル情報をもとに復旧処理を行う。このためフルバックアップ取得の時間間隔が 2 倍になると,ロールフォワードで用いるジャーナル情報が平均して約 2 倍に増加し,ロールフォワードに要する時間も平均して約 2 倍になる。

問20 データ管理者(DA)とデータベース管理者(DBA)

データ管理者(DA)とデータベース管理者(DBA)を別々に任命した場合の DA の役割として,適切なものはどれか。

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【答え】

データ管理者(DA)とデータベース管理者(DBA)は,データベースの管理を専門的に扱う職種である。

データ管理者(DA : Data Administrator)
業務の実世界から概念設計,システム化の範囲で論理設計などデータそのものの管理を行う。
データベース管理者(DBA : DataBase Administrator)
DA が設計した論理データモデルから物理設計を行い,データベースを構築したり,構築後のデータベースの運用設計および運用保守などのデータベースの管理を行う。

よって,選択肢の中ではイが DA の役割として,適切である。

問21 情報システム・モデル取引・契約書

ベンダ X 社に対して,図に示すように要件定義フェーズから運用テストフェーズまでを委託したい。X 社との契約に当たって,"情報システム・モデル取引・契約書" に照らし,各フェーズの契約形態を整理した。a ~ d の契約形態のうち,準委任型が適切であるものとされるものはどれか。

要件定義 システム外部設計 システム内部設計 ソフトウェア設計,プログラミング,ソフトウェアテスト システム結合 システムテスト 運用テスト
a 準委任型又は請負型 b 請負型 c 準委任型又は請負型 d
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問21 の解答と解説

【答え】

要件定義と運用テストは,準委任型の契約形態が適切である。

問22 36 協定

労働基準法で定める制度のうち,36 協定がよりどころとしている制度はどれか。

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問22 の解答と解説

【答え】

労働基準法では,労働時間・休日について,1 日 8 時間,1 週 40 時間(第32条)及び週 1 回の休日の原則(第35条)を定めている。

従業員に法定の労働時間を超えて時間外労働をさせる場合,または法定の休日に労働させる場合には,あらかじめ労使で書面による協定を締結し,所轄の労働基準監督署長に届け出る手続きが必要である。(第36条)

この労使間で締結される協定を,上記が規定されている労働基準法第36条からとって「36協定」という。

問23 派遣労働者の受入れ

派遣労働者の受入れに関する記述のうち,適切なものはどれか。

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問23 の解答と解説

【答え】

労働者派遣契約に関わる,派遣先事業主,派遣労働者および派遣元事業主の間には,下図のような関係がある。

  • 派遣元事業主と派遣先事業主の間には,労働派遣契約が生じる。
  • 派遣元事業主と派遣労働者の間には,雇用契約が生じる
  • 派遣先事業主と派遣労働者の間には,指揮命令関係が生じる。
労働者派遣法に基づく派遣先企業と労働者との関係
図 労働者派遣法に基づく派遣先企業と労働者との関係

問24 CSIRT

CSIRT の説明として,適切なものはどれか。

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問24 の解答と解説

【答え】

最近では,セキュリティ事故対応のための体制として CSIRT を設置する企業や組織が徐々に増えている。CSIRT とは "Computer Security Incident Response Team" の略語で,「シーサート」と読む。単語の並びからも分かる通り,「コンピュータに関するセキュリティ事故の対応チーム」と訳すことができる。

問25 ぺネストレーションテスト

ぺネストレーションテストに該当するものはどれか。

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問25 の解答と解説

【答え】

ペネトレーションテスト(略称:ペンテスト)とは日本語で「侵入テスト」を意味し,システム全体の観点でサイバー攻撃耐性がどのくらいあるかを試すため,悪意のある攻撃者が実行するような方法に基づいて実践的にホワイトハットハッカーがシステムに侵入することである。

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