科目Ⅳ:電力応用 平成20年度

問題13 電気加熱-選択問題

電気加熱の特徴

一般に,電気加熱は燃焼加熱に比較して,次のような特徴を有している。

  1. 被加熱材内部にを直接発生させることができる。
  2. 高エネルギー密度の熱源である。
  3. 加熱に酸素を必要としない。
  4. 投入するエネルギーの量の制御が容易である。

金属の溶接

金属の溶接には,アーク加熱や直接抵抗加熱が一般に利用されている。

溶接部の表面に盛り上げた微細な粒状フラックスの中に,裸の溶接用電極ワイヤを押し込みながら溶接を行う方法をサブマージドアーク溶接といい,主に厚板の溶接に利用される。フラックスの代わりに炭酸ガスでアークをシールドする方法を炭酸ガスアーク溶接といい,主に薄板用高効率溶接法として広く使われている。

直接抵抗加熱を利用し,重ね合わせた板を点状に溶接する方法として,スポット溶接やプロジェクション溶接がある。

赤外加熱

赤外加熱では,被加熱材の分光吸収率が高い値を示す波長で加熱することが省エネルギーにつながる。放射源として,赤外電球は近赤外域に高い分光吸収特性を有する物体の加熱に適し,セラミックヒーターは遠赤外域に高い分光吸収特性を有する物体の加熱に適している。

誘導加熱

誘導加熱では,コイルの中に導電性の被加熱材が置かれ,このコイルに交流を通じると被加熱材に交番磁界が生じ,電磁誘導作用により渦電流が発生する。被加熱材は,その固有抵抗と渦電流により発生するジュール熱で直接過熱される。

電気加熱装置

準備中

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