目指せ!電気通信主任技術者 対策ノート,過去問題の解答・解説

2019年5月作成,2021年3月13日更新

はじめに

本サイトは,電気通信主任技術者のうち線路主任技術者(Chief Line Engineer)を目指している筆者が作成しているサイトです。電気通信主任技術者試験の合格率は約 20 %(平成22年度以降の平均合格率),受験者の 5 人に 1 人しか合格できず,難易度は高いと思います。そんな難易度の高い線路主任技術者試験に合格するため,「電気通信システム」,専門的能力「通信線路」,「線路及び設備管理」,「法規」の対策ノートと平成22年度から最新の過去問の解答・解説がメインコンテンツです。

令和2年 第2回の電気通信主任技術者試験に合格することができました。令和2年 第2回の試験種別「線路」の試験申請者数は 1,438 人,受験者数は 1,078 人,合格者数は 291 人(合格率は 27.0 %) だったそうです。早速,資格者証交付の手続きを始めたいと思います。

電気通信主任技術者試験の結果(令和2年度 第2回)
電気通信主任技術者試験の結果(令和2年度 第2回)

資格者証交付の手続きを行った結果,令和3年3月12日付で電気通信主任技術者資格者証(線路)を交付された。

電気通信主任技術者資格者証
電気通信主任技術者資格者証

令和3年4月1日から変更点

電気通信国家試験センターからのお知らせ(2020年9月7日)によると,令和3年4月1日から電気通信主任技術者試験が「4科目から3科目」に変更される。具体的には,「設備及び設備管理」に「専門的能力」の科目が吸収されるようだ。また,伝送交換主任技術者の「設備及び設備管理」には「ソフトウェア管理」が追加される。「専門的能力」以外の 3 科目を合格しておけば,資格の取得が可能になるようなので,令和2年第2回の試験勉強はメリハリをつけるのが良さそうだ。

また,令和2年10月付で「電気通信主任技術者 スキル標準(第2版)」が公開された。第2版では,上記の「4科目から3科目」の変更が反映されている。

線路主任技術者 対策ノート

電気通信主任技術者試験の勉強方法として,対策ノートを作成した。線路主任技術者 対策ノートの構成は,電気通信主任技術者スキル標準(第1版)の項目に基づいている。その理由として,スキル標準の項目は,試験勉強に当たっての学習内容の目安として活用できるからである。また,対策ノートには,図表を充実させ,参考となる文献のリストを示すことを心掛けている。

電気通信システム 対策ノート

専門的能力・通信線路 対策ノート

線路及び設備管理 対策ノート

法規 対策ノート

電気通信主任技術者試験 過去問対策

電気通信主任技術者の「電気通信システム」,「専門的能力・通信線路」,「線路及び設備管理」および「法規」の過去問題とその解説を示す。各科目の満点は 100 点で,合格点は 60 点である。

電気通信システム

専門的能力・通信線路

線路及び設備管理

法規

参考書

電気通信主任技術者の試験勉強に役立つ参考書をまとめてみました。筆者がこれまで受験した電気工事士,電気主任技術者,エネルギー管理士,危険物取扱者などの資格に比べると,電気通信主任技術者の参考書は全く充実していない。

19 ~ 20 年版 電気通信主任技術者試験 全問題解答集1 <共通編>

編者は電気通信主任技術者試験研究会で,2019年5月に初版が発行された。2015年度(平成27年度)から2018年度(平成30年度)の各年度 2 回分で計 8 回の問題と若干の解説が付されている。掲載されている試験科目は,電気通信システム,法規,伝送交換設備及び設備管理,線路設備及び設備管理。電気通信主任技術者試験に挑戦するのであれば,まずはコレ。(日本理工出版会,2019年5月17日,756ページ)

すべてが解る!光ファイバ通信

光通信を支える基本技術である「アクセスインフラ技術」「光ファイバ技術」「光デバイス/モジュール技術」「光伝送システム」について,丁寧に解説してある。また,現在の光通信システムにおいては,「光ファイバ配線」「ネットワーク保守運用の実際」にも触れられており,この一冊で幅広く学ぶことができる。(電気通信協会,2012年10月1日,297ページ)


徹底図解 通信のしくみ 改訂版

カラー版で,通信の基礎知識から,最先端の通信技術までを徹底図解。「誰でも理解できるわかりやすい説明」と「それをサポートする豊富なイラスト」が特長。(新星出版社,2012年11月19日,224ページ)


「通信」のキホン(イチバンやさしい理工系シリーズ)

電電公社(現 NTT)の研究所でデジタル伝送,デジタルネットワークの研究開発に従事されていた井上 伸雄 氏の著書。普段,「通信」に携わっていないため,通信の基本を基礎からわかりやすく解説した「イチバンやさしい解説書」で,全体像を理解することを試みた。イメージ図が豊富に用いられており,「通信」のイメージを掴むことができる。(SB クリエイティブ,2010年12月16日,192ページ)


光ファイバ通信入門 改訂 5 版

末松 安晴・伊賀 健一 共著の光ファイバ通信の入門書。著者は二人とも東京工業大学の学長を務めた。光導波路の原理,半導体レーザや発光ダイオードなどの光源の動作原理と特性および変調方法,光検出器と光回路,光ファイバ伝送路の特性および光情報伝送システムについて解説されている。(オーム社,2017年8月26日,266ページ)


光波工学

栖原 敏明著の光波工学の理論的な基礎を学ぶことを目的とした教科書。電気系または応用物理系の大学学部高学年または高専での講義で効率よく学ぶことを目的とした教科書で,私自身も大学時代に,この教科書で光波工学を学んだ。初歩的な電磁理論の知識とマクスウェルの方程式を出発点として,光波の一般的・基本的な法則や現象および特性を飛躍することなく平易に解説されている。(コロナ社,1998年5月1日)


付録

本サイトの 5W・3H・1R

本サイト「目指せ!電気通信主任技術者 対策ノート,過去問題の解答・解説」の 5W・3H・1R を次表に示す。

5W・3H・1R
Who 伝えたい人はどんな人か 電気通信主任技術者試験(特に線路主任技術者試験)の合格を目指す人
What 何に利用できるのか 電気通信主任技術者試験(特に線路主任技術者試験)に合格するための勉強
  • 電気通信システム
  • 専門的能力・通信線路
  • 線路及び設備管理
  • 法規
When いつ使えるのか 24 時間 365 日いつでも使える
Where どこで利用できるか オンラインであれば,どこでも利用できる
Why なぜ必要か 電気通信主任技術者試験(特に線路主任技術者試験)に合格するため
How どうやって利用するのか 対策ノートで学び,過去の試験問題を解いて実力をつける
How many どれくらいの量か 電気通信主任技術者スキル標準の項目に基づいた各科目の対策ノート
電気通信システムは 14 冊
専門的能力・通信線路は 19 冊
線路及び設備管理は 15 冊
法規は 28 冊
さらに,平成 22 年度以降の過去問題と解答・解説を掲載
How much いくらか 全て無料
Result その結果,どうなったか 電気通信主任技術者試験(線路主任技術者試験)に合格
(筆者自身,令和2年度 第2回の試験に合格)

試験日程

至近に行われる電気通信主任技術者試験の日程を示す。なお,令和3年度から試験科目「専門的能力」がなくなり,試験科目は4科目から3科目に変更になる。

令和3年度 第1回 電気通信主任技術者試験 日程
項目 日程・実施日
申請受付期間 2021年4月1日(木)~2021年5月6日(木)
試験日 2021年7月11日(日)
合否発表 2021年8月2日(月)
令和3年度 第2回 電気通信主任技術者試験 日程
項目 日程・実施日
申請受付期間 2021年10月1日(金)~2021年10月21日(木)
試験日 2022年1月30日(日)
合否発表 2022年2月21日(月)

過去の試験日程(参考)

令和2年度 第2回 電気通信主任技術者試験 日程
項目 日程・実施日
申請受付期間 2020年10月1日(水)~2020年11月5日(木)
試験日 2021年1月31日(日)
解答の公表 2021年2月3日(水)10時以降
合否の検索 2021年2月22日(月)14時以降(予定)

令和3年1月8日付けで「令和2年度 第2回 電気通信主任技術者試験の実施について(重要)」(一般財団法人 日本データ通信協会)が発信され,新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言がなされたところであるが,試験は1月31日に実施された。

電気通信主任技術者とは

電気通信主任技術者(Chief Telecommunications Engineer)は,電気通信ネットワークの工事,維持及び運用の監督責任者である。

電気通信事業者は,その事業用電気通信設備を,総務省令で定める技術基準に適合するよう,自主的に維持するために,電気通信主任技術者を選任し,電気通信設備の工事,維持及び運用の監督にあたらなければならない。つまり,電気通信主任技術者となる資格があれば,電気通信事業者で重宝される存在(価値ある存在)と言える。

電気通信主任技術者資格証の種類は,ネットワークを構成する設備に着目して,伝送交換主任技術者(Chief Transmission and Switching Engineer)線路主任技術者(Chief Line Engineer)に区分されている。資格者証は,電気通信主任技術者試験合格した者等に交付される。その試験では,電気通信主任技術者として必要な最低限の専門的知識及び能力について問われる。

表 電気通信主任技術者資格証の種類
資格者証の種類 監督の範囲
伝送交換主任技術者資格者証 電気通信事業の用に供する伝送交換設備及びこれに附属する設備の工事,維持及び運用
線路主任技術者資格者証 電気通信事業の用に供する線路設備及びこれらに附属する設備の工事,維持及び運用

試験の種類と科目

電気通信主任技術者試験は,伝送交換主任技術者試験線路主任技術者試験の 2 種類ある。そして,試験科目は,法規設備及び設備管理電気通信システムの 3 科目[1]ある。


  1. 令和2年度まで,試験科目は,法規設備及び設備管理専門的能力電気通信システムの 4 科目であったが,令和3年度以降,専門的能力の科目がなくなり 3 科目となった。伝送交換主任技術者の専門的能力の試験科目では,伝送,無線,交換,データ通信の専門分野のうち,いずれか 1 分野を選択し,線路主任技術者試験の専門的能力の試験科目では,通信線路,通信土木,水底線路のいずれか 1 分野を選択していた。

試験の推移

電気通信主任技術者試験統計情報を基に,2000年度以降の試験の申請者数,受験者数,合格者数,合格率の推移を下図に示す。2000年度以降の平均合格率は約 21 % である。(2017年度以降の合格率は高く推移しているようにも見える。)なお,令和2年度 第2回の試験の合格者は,1,175 人であり,2000 年以降初めて 1,000 人超となった。これは,令和2年度 第1回の試験が新型コロナウイルス感染拡大により中止になったためと推察される。

試験の申請者数,受験者数,合格者数,合格率の推移(平成22年度以降)
図 試験の申請者数,受験者数,合格者数,合格率の推移(2000年度以降)
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